［衆院選Ｑ＆Ａ］運動のルールは？…街頭演説、午後８時まで

　Ｑ　選挙運動とは。

　Ａ　立候補の届け出が受理された時点から投票日前日の深夜１２時の間に行う活動で、「特定の選挙で、特定の候補者の当選を目的にした、直接または間接的な行為」と定義される。選挙期間外に行う政治活動とは区別される。

　Ｑ　運動のルールは。

　Ａ　街頭演説や選挙カーでの呼びかけ、選挙用ポスターなどについて、公職選挙法で細かく規則が定められている。たとえば、街頭演説は午前８時～午後８時と時間が制限される。「戸別訪問」での投票依頼のほか、１８歳未満の選挙運動、演説や集会の妨害は禁止だ。当選を目的に有権者や選挙運動員に金品を渡したり、食事を振る舞ったりする「買収行為」は最も悪質な違反とされる。

　Ｑ　ポスターの規制が強化されるのか。

　Ａ　今年７月の東京都知事選で、選挙と無関係なポスターが大量に貼られるなどの問題が生じたことから、与野党は９月、ポスターに候補者名の掲載を義務づける法改正で合意した。改正は衆院選後の国会で行われる予定で、今回の衆院選には適用されないが、各候補者には節度をもった対応が求められている。