箱根駅伝予選会、最速タイムのエントリー選手は東京国際大の留学生…中央大はルーキーが充実
読売新聞 / 2024年10月17日 16時58分
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が10月19日に東京・立川で行われる。10校の本大会出場枠を目指し、関東学生陸上競技連盟に加盟する43チームから600人弱の選手がエントリーした。エントリー選手は、2023年1月以降にトラックの1万メートルで34分00秒以内の公認記録を持っていることが条件。各チームが提出した参加資格記録から、主な選手を紹介する。(デジタル編集部)
エントリーした全選手から1万メートルタイムの上位10傑をピックアップすると、例年通り、外国人留学生が並んだ。1位は、27分6秒88のタイムを持つ東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)。1年生だった昨年の予選会では、途中で転倒するアクシデントに見舞われた。チームも、13校に拡大されていた出場枠に届かず14位。13位の山梨学院大とはわずか3秒差で涙をのんだ。リチャード・エティーリにとっては雪辱を期す2度目の予選会。ハプニングさえなければ、前回予選会で全体1位だった日本大のシャドラック・キップケメイ(2年)らとトップ争いを繰り広げるとみられる。
上位10傑で目を引くのが、日本人で唯一、顔をのぞかせる中央学院大の吉田礼志(4年)。1万メートルの記録は27分47秒01と、そのタイムはケニア出身の留学生らにも引けを取らない。日本人の上位10傑を見ても、2位の東海大・花岡寿哉(3年)には約20秒の差をつけている。前回予選会でルーキーながら日本人1位となった東京農業大の前田和摩(2年)は今回、エントリーしていない。日本人トップの座は、最終学年を迎えた吉田を軸に争われることになりそうだ。
期待の新戦力も多数、エントリーした。1年生で最速のタイムを持つのは、専修大のダンカン・マイナ。今年5月に行われた関東学生陸上対校選手権(関東インカレ)の男子2部5000メートル決勝では、青山学院大の鶴川正也(4年)に次ぐ2位に入り、早速、潜在能力の高さを示した。さらに注目したいのが中央大ルーキーの充実ぶり。1年生の上位10傑のうち、中大勢で半分を占め、このうち並川颯太、岡田開成、佐藤大介の3人が1万メートル28分台のタイムを持つ。吉居駿恭(3年)ら主力を温存する中央大は選手層の厚さも武器に、予選トップ通過を狙う。
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