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「トーハン」が小規模書店と取引開始、100冊から数千冊置く店の需要に応える…保証金求めず

読売新聞 / 2024年10月17日 20時15分

トーハンの新事業「HONYAL」について説明するコピーライターの渡辺潤平さん(右)ら(17日、東京都新宿区で)=武藤要撮影

 国内2大出版取次の一つ「トーハン」(東京都新宿区)が17日、従来より小規模な書店を対象とする取引を始めたと発表した。本の輸送方法を工夫し、少額での取引を可能にする。開業のハードルを下げ、本の品ぞろえの良い個性的な書店を増やすことを目指す。

 トーハンが「HONYAL(ホンヤル)」と名づけたこの新たな仕組みでは、運搬する出版物の対象から、雑誌を外して書籍に絞り、店に運ぶ回数を週1回程度に抑える。輸送コストを下げることで、100冊から数千冊程度しか本を置かない店の需要に応える。

 現在、書店を運営するには、出版界の卸業者に当たる出版取次を通して本を仕入れるのが一般的だ。出版取次は、各出版社が出す本や雑誌を自社の倉庫に集約し、書店やコンビニなどにトラックで運搬する。一定の運搬量があり、利益が見込める店にしか対応できなかった点を、今回の取り組みで改善する。取引開始の際に連帯保証人や保証金を求めることも原則やめ、新規参入を促す。

 日本出版インフラセンターによると、全国の書店の総店舗数は2013年度の1万5602店から、23年度は1万918店に減少。経済産業省は3月、大臣直属の書店振興プロジェクトチームを設置した。一方、韓国では近年、魅力的な店作りを誇る独立系書店と呼ばれる店が活気づいている。

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