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欧州中央銀行0・25%利下げ、2会合連続…景気下振れ懸念広がる

読売新聞 / 2024年10月17日 22時49分

 【クラーニ(スロベニア中部)=秋山洋成】欧州中央銀行(ECB)は17日、スロベニア中部のクラーニで定例理事会を開き、政策金利を0・25%引き下げると決めた。利下げは9月に続き2会合連続。景気の下振れ懸念が広がり、インフレ(物価上昇)が想定より鈍化することを防ぐためだ。

 民間銀行がECBにお金を預ける際に適用する「中銀預入金利」は、3・5%から3・25%に引き下げた。ECBは6月に4年9か月ぶりに利下げに踏み切って以降、利下げのペースを加速させている。

 前回会合の9月中旬時点では、10月会合まで約1か月しかなく、市場はECBが金利を維持して利下げ効果を見極めるとみていた。

 今回、ラガルド総裁は記者会見で「最近の経済指標が想定外に下振れしており、物価の見通しに影響する」と話した。景気減速により、物価の鈍化が想定よりも強まることを懸念した。

 最近の欧州の景況感を示す指標は悪化している。域内最大の経済大国・ドイツは10月上旬、2024年の実質経済成長率を4月時点の0・3%からマイナス0・2%に引き下げた。2年連続のマイナス成長になる恐れがある。

 一方、一時10%超を記録した物価上昇率も落ち着いてきている。欧州連合統計局が17日発表したユーロ圏の9月の消費者物価指数の上昇率は、前年同月比1・7%で、2%の物価目標を約3年ぶりに下回った。

 ECBの焦点は、物価上昇から経済減速に移りつつある。

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