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闇バイト強盗5件は同一指示役か…アカウント名「小山」、警察が合同捜査本部設置へ

読売新聞 / 2024年10月18日 5時0分

 首都圏で相次ぐ「闇バイト」を実行役にした強盗事件のうち、東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県で起きた5事件は指示役が同じとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。このうち4事件では、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」の「小山」という同一アカウントから指示が出ていた。類似の事件は8月以降、少なくとも13件発生。強盗殺人事件も起きており、4都県警は18日に合同捜査本部を設置し、捜査態勢を強化する。

 一連の事件では、これまでに7事件で約25人の実行役らが逮捕されている。

 捜査関係者によると、神奈川県厚木市の中古ブランド店(8月31日)、同県鎌倉市の質店(9月3日)、さいたま市西区の住宅(同18日)、東京都練馬区の住宅(同28日)の4事件は、「小山」のアカウントから実行役に指示が出ていた。

 このうち、厚木市の事件で逮捕された会社員の男(24)は、8月29日の千葉県八千代市の質店への強盗予備容疑でも再逮捕されており、両事件は指示役が同一とみられる。

 一連の指示役は複数の名前を利用しているとみられ、8月以降に4都県で起きた7事件では、「小山」のほか「赤西」「夏目漱石」「ジョジョ」など約20のアカウントが確認された。

 警察は、SNSでメンバーを集めて事件を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)が関与しているとみている。

 4都県では8月29日~今月16日、住宅を狙った強盗事件などが11件発生。さらに16日には、横浜市青葉区の住宅で、手足を縛られた男性の遺体が見つかり、室内から約20万円がなくなっていたほか、17日には千葉県市川市の住宅が荒らされ、女性が連れ去られたとみられる事件も発覚した。

 事件の凶悪化を受け、4都県警は共同捜査本部を18日に合同捜査本部に格上げする。特殊詐欺や組織犯罪部門からも捜査員を投入し、指示役の特定と関係者の逮捕に向けて全力を挙げる。

 シグナルは米国で開発され、メッセージが自動消去できることから、過去にも犯罪に悪用されている。

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