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ラピダスにトヨタとデンソーが追加出資へ、1000億円調達にめど…既存株主8社の足並みそろう

読売新聞 / 2024年10月18日 10時0分

 先端半導体の国産化を目指すラピダスに対し、株主のトヨタ自動車とデンソーが追加出資に応じる意向を固めたことが17日、わかった。現在の株主である全8社が追加出資に応じる方向となり、ラピダスが当面の目標とする総額1000億円規模の資金調達に一定のめどが立った模様だ。

 ラピダスは2022年に設立され、トヨタやNTT、ソフトバンクなど8社から計73億円の出資を受けた。関係者によると、トヨタとデンソーは、国内の半導体産業を支援する必要があるとして、17日までに追加出資に応じる意向を伝えた。

 ラピダスの資金調達を巡っては、既存株主の三菱UFJ銀行に、新規の三井住友銀行などを加えた計4銀行が最大計250億円を出資する方針を固めている。先端半導体の安定調達を狙う富士通、ラピダスと技術開発で連携する米IBMも新たに出資する方向だ。追加出資の意向を表明した既存株主には「各社で対応を横並びにしたい」との声があり、トヨタとデンソーの対応が焦点となっていた。

 今回調達する資金は当面の運転資金や、25年4月の試作ライン稼働後に必要な設備投資に充てる。各社の最終的な出資額は、来年以降に正式に決まる見通しだ。

 ラピダスは27年の量産開始までに、技術開発や設備投資に5兆円規模の資金が必要とされる。政府は工場の建設費などに最大9200億円を支援する方針だが、今回の約1000億円を加えても、残る約4兆円の調達が課題となる。政府は民間の融資に債務保証を付ける案などを念頭に、関連法案を準備している。

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