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アイリスオーヤマ、関西初の飲料水工場を京都・舞鶴に建設へ…災害に備え海自や海保とも協定

読売新聞 / 2024年10月18日 14時0分

立地協定を結んだアイリスオーヤマの大山社長(左)と舞鶴市の鴨田秋津市長(京都府舞鶴市で)

 家電・生活用品大手のアイリスオーヤマ(本社・仙台市)は17日、関西で初となる飲料水の生産拠点「舞鶴工場」を京都府舞鶴市の高野由里地区に新設すると発表し、同市と立地協定を締結した。環境省の「平成の名水百選」に選ばれた「真名井の清水」が湧出する地の利を生かし、年100億円規模の飲料水の出荷を目指す。稼働開始は2026年の予定。

 約140億円を投資し、国道27号沿線の用地(約5・3ヘクタール)に3階建ての工場を建設。開業当初の従業員数は約80人で、地元住民を優先雇用する。地域への経済波及効果は200億円と見込まれ、市は立地補助金として制度上の限度である5億円を同社へ支出する。

 同社は11年の東日本大震災で被災して以来、防災用品の開発やパックご飯の製造・販売などに力を入れ、21年には飲料水事業に参入。これまで静岡、佐賀県に3工場を開設した。

 以前から関西での拠点を探していたといい、1日当たり約2000立方メートルの地下水が確保でき、舞鶴若狭自動車道の舞鶴西インターチェンジに近い同市の工場用地への進出を決めた。

 1月の能登半島地震で被災地支援にあたった海上自衛隊や海上保安庁の拠点が同市にあることにも着目。立地協定に加え、大規模災害の発生時に府や同市、被災地へ派遣される海自、海保に物資を供給する防災協定もそれぞれと結んだ。今後も海自、海保との連携を深め、日本海側の広域で防災・減災力を高める方針。

 大山晃弘社長は「将来的には舞鶴工場へ計300億円を投じ、計200人を雇用したい」と事業規模の拡大に意欲を見せた。

飲料水を生産する工場の建設予定地

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