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郡山の食堂を先月訪れた西田敏行さん、完食したラーメン鉢を笑いながら「ほーらきれいだ」…以前は2人分食べていた

読売新聞 / 2024年10月19日 11時10分

 17日に亡くなったことが分かった福島県郡山市出身の俳優西田敏行さん(76)へのメッセージを自由に記入するノートが18日、JR郡山駅内の「こおりやま観光案内所」に設置された。福島県内外のファンが早速立ち寄り、それぞれの思いを書き込んでいる。

 ノートは、今年で60周年を迎えた「郡山うねめまつり」を記念して作られた曲「采女ドンドコ」が、西田さんが歌う「愛してるぞい」の歌詞で始まることにちなみ、「西田敏行さん“愛してるぞい”ノート」と名付けられた。この日メッセージが書き込まれたページには、好きな出演作への思いや、福島の復興に尽力してくれたことへの感謝などの言葉が並んだ。

 金沢市から仕事で訪れた会社員(54)は、「亡くなったのは本当に残念。ドラマでは悪役も多かったが、普段はにこやかで朗らかな方だった。心の中の思いを言葉にしたい」と話し、西田さんへの感謝をつづった。

 ノートは当面の間置かれる予定で、午前10時~午後8時に記入できる。問い合わせはこおりやま観光案内所(024・924・0012)まで。

「芝居好き」「明るい人柄」知人ら思い出語る

 西田さんは多くの人に愛された。福島県内の知人やゆかりの人が、思い出の中の西田さんを語った。

 郡山市の香久山神社宮司、鈴木紀光さん(84)は、中学卒業まで同市で過ごした西田さんの幼なじみだ。西田さんは当時から「ひょうきんで、芝居が好きだった」といい、父親と一緒に駅前の映画館へ出かけては、3本立ての上映などを鑑賞していた。「境内でかくれんぼをしたり、近くの田んぼのあぜ道でチャンバラをしたりした」と懐かしがる。

 同市の「春こま食堂」には、西田さんが30年以上通った。切り盛りする国分文子さん(84)が立つカウンターがお決まりの席だった。以前は2人前を食べていたが、先月に来店した時はお気に入りのしょうゆラーメン1杯にとどめた。お新香を「うまいな、これだ!」と食べ、完食したラーメン鉢を「ほーら、きれいだ」と笑いながら見せてきた。それが最後の来店となった。

 映画「釣りバカ日誌8」(1996年公開)の撮影に使われた、いわき市小名浜下神白の旅館「天地閣」。経営する大平均さん(70)によると、撮影の数か月後、同級生を連れて食事に訪れてくれた。地元のウニを「甘くてうまい」と頬張った。

 ロケの現場で手伝いをしたFMいわきパーソナリティーのベティさんは、西田さんが撮影の合間にストーブで大判焼きを温め、「温まったぞ、食いな」と皆に振る舞ったのを思い返す。炊き出しのカレーに落ち葉が舞い落ちると、「ローリエの飾りみたいになったな」と笑いを誘った。ベティさんは「友達のように周りに溶け込む明るい人柄だった」と話した。

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