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機動隊車両のバンパー焼け焦げ、瓶の破片が散乱…選挙期間中の事件に不安の声「暴力許せない」

読売新聞 / 2024年10月19日 12時10分

火炎瓶のようなものが投げ付けられ、自民党本部の入り口付近を調べる警察官(19日午前9時54分、東京都千代田区で)=西孝高撮影

 衆院選が公示され初めての週末を迎えた19日朝、自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、首相官邸前に車が突っ込んだ。国政選挙期間中に要人らを狙う事件が相次いでおり、市民から憤りや不安の声が上がった。

 東京都千代田区の自民党本部前。警備に当たっていた警視庁の機動隊車両はバンパー付近が焼け焦げ、周辺に瓶の破片が散乱していた。一帯は規制線が張られ、捜査員の鑑識活動が続き、物々しい雰囲気に包まれた。

 近くを通りかかった団体職員の男性(57)は「どんな理由にせよ暴力は許せない。選挙に影響が出ないでほしい」と話した。党本部職員の女性は「選挙期間中なので、動揺せずに粛々と仕事をしたい」と語った。

 公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された臼田敦伸容疑者(49)(埼玉県川口市)は、党本部から軽ワゴン車で逃走後、さらに約600メートル離れた官邸前の防護柵に突っ込んだとみられる。車は助手席が押しつぶされた状態で、車の脇には、車内に積んでいたとみられる赤や青色のポリタンクが並んでいた。

 事件を知って現場を訪れたという千葉県松戸市の公務員男性(53)は「ここ数年、選挙期間中に歴代首相が襲われる事件が相次いでおり不安だ」と話した。

 臼田容疑者は2009年、「供託金制度の廃止」を掲げて衆院選出馬を検討したが、立候補を見送っていた。逮捕後の調べには黙秘しており、警視庁が動機の解明を進める。

 選挙期間中の妨害行為は近年、各地で相次いでいる。

 昨年4月には衆院補選の期間中、和歌山市の漁港を訪れた岸田文雄前首相に向けて爆発物が投げ込まれ、聴衆ら2人が負傷。22年7月には、奈良市で参院選の街頭演説中だった安倍晋三・元首相(当時67歳)が銃撃されて死亡した。

 安倍氏の事件後、警察庁が要人警護のあり方を定めた「警護要則」を改正。演説会場に制服警察官を配置するなど態勢を強化している。

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