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中央大が箱根駅伝出場へ、チーム引っ張った4年生の阿部陽樹「一から鍛え直してリベンジ」

読売新聞 / 2024年10月19日 12時17分

予選会で力走する中央大の阿部陽樹選手(手前)(19日、東京都立川市で)=菅野靖撮影

 19日に行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会。今年の本大会で総合13位に沈み、3年ぶりに予選会に出場した古豪・中央大が6位で本大会出場を決めた。今年の本大会で8区を任された阿部陽樹選手(4年)も出場し、チームを引っ張る好走を見せた。

 今年1月の本大会直前。中央大では体調不良者が続出し、阿部選手も元日に38度近くまで発熱した。復路当日の1月3日には熱も下がり、「自分は行ける」と出走を決意。だが、7区で区間賞の力走を見せた吉居駿恭選手(3年)からたすきを渡されると、体が重くて思うように走れない。中盤以降はせきまで出た。

 やっとの思いでたすきをつないだものの、結果は23人中22位。ほかの選手も力を出せず、チームはシード落ちした。「あそこでちゃんと走れていれば……」と唇をかんだ。

 「一から鍛え直してリベンジしてみせる」。負荷の高い練習をこなせるよう、ウェートトレーニングなどで地道に体幹や筋力を鍛え続けた。8月の夏合宿だけで約1000キロも走り込むなど、成果は如実に表れた。

 迎えたこの日の予選会本番。真夏を思わせる暑さの中、阿部選手は、気合十分の走りを見せ、最上級生としての責任を果たした。阿部選手は「もう少し後半伸ばせたと思う。しっかりと力をつけて、今年の借りを返したい」と誓った。

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