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渡辺倫果、GPシリーズ初戦でSP3位…緊張の中「うまくまとめられた」と自分に合格点

読売新聞 / 2024年10月19日 18時43分

女子SPで3位につけた渡辺倫果(米テキサス州アレンで)=平沢祐撮影

 【アレン(米テキサス州)=平沢祐】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカは18日、テキサス州アレンで開幕し、女子のショートプログラム(SP)で、渡辺倫果(三和建装)が66・54点で3位につけた。樋口新葉わかば(ノエビア)は66・12点で4位、青木祐奈(MFアカデミー)は56・51点で10位。ペアのSPでは、昨季の世界選手権で2位だった三浦璃来りく、木原龍一組(木下グループ)が77・79点をマークして首位に立った。

 演技を終えた渡辺は天を仰ぎ、太ももに両手をついた。反省と安堵あんどが頭の中を駆け巡っていた。それでも「すごく緊張した中で、うまくまとめられた」。自分に合格点を出した。

 2年前、GPシリーズのデビュー戦となったスケートカナダでは、フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させて、いきなり優勝を飾った。22歳で臨む今大会は「挑戦という形を取るより着実に」をテーマに据える。SPではこれまで熱心に取り組んできた大技を回避し、ダブルアクセルに。それでも後半の3回転の連続ジャンプで加点を引き出すなど、首位と1・89点差、日本勢最上位の3位につけた。経験を積み、戦い方に幅が広がった証しだろう。

 優勝したい気持ちはもちろんある。ただ、「そればっかり見てしまうと、自分の性格上、萎縮いしゅくしてしまう」と冷静に自身を見つめることを忘れない。「皆さんに見ていただきたい演技をしたい、という思いだけを胸に、一歩一歩進んでいければいい」。地に足を付け、フリーに臨む。(平沢祐)

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