箱根駅伝予選会、9位通過・神奈川大のエース格も脱水症状で途中棄権…仲間の粘りで本大会切符
読売新聞 / 2024年10月20日 12時14分
来年1月の「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会が19日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地などで行われ、神奈川県内に練習拠点を置く専修大(川崎市)が2位、日本体育大(横浜市)が4位、神奈川大(横浜市)が9位で本戦出場を決めた。3校は、シード権を獲得している青山学院大(相模原市)、国学院大(川崎市)とともに、箱根路に挑む。
17キロで「暫定11位」から追い上げ
神奈川大は、エース格の2人が脱水症状になるなど苦しい戦いを強いられたが、今年1月に就任した中野剛監督(51)のもと、予選会に備えて練習してきた集団走の練習が実り、9位で本大会出場への切符をつかんだ。
レース中の最高気温が25度と厳しい暑さの中、フリー走行で先行していたエース格の宮本陽叶選手(3年)が16キロ付近で脱水症状のため棄権。同じくエース格の中野蒼心選手(3年)も15キロ前後の地点で大きくペースを落とした。
想定外の事態だったが、酒井健成選手(3年)が引っ張る集団走の選手たちが粘り強く走り、追い上げた。中野監督は就任後、予選会に向けて週2回集団走の練習を設け、選手らは朝からハーフマラソンの距離を集団で走る練習をしてきた。
その練習の中で、監督や選手たちの信頼を集めていたのが酒井選手だ。この日の予選会でも度々後ろを振り返ってチームメートの状況を把握。経験の浅い1、2年生や、大きい大会に初めて出場する同学年を引っ張った。先頭役を交代しながら走った志食隆希選手(3年)は「酒井が頼もしかったから自分も走れた」と信頼を寄せる。
酒井選手は17キロ付近で「暫定11位」の情報を知ると、「絶対に追い上げてやる」と踏ん張り、チームトップでゴール。チーム全体でも10位以内に滑り込んだ。レース後、「エース格を欠いても、ここまで来られた。チームが強くなっている証拠だと思う。本番までこの調子で練習していきたい」と先を見据えた。
中野監督は「選手たちは本当に頼もしかった。本大会は楽しみたい」と話した。
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