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異例の暑さだった箱根駅伝予選会、3位通過・山梨学院大の監督は笑顔「山梨に比べれば許容範囲」

読売新聞 / 2024年10月20日 13時38分

ゴールする山梨学院大のキピエゴ選手=後藤嘉信撮影

 「強豪山梨学院」。その復活を予感させる走りだった――。東京都立川市などで19日に行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会で、山梨学院大陸上競技部が3位に入り、見事予選を通過した。5年連続38度目の本大会出場に、選手らは喜びを爆発させた。(加藤慧)

最下位突破から躍進

 「ウォォォォ!」。山梨学院大の「3位」を告げるアナウンスが場内に流れると、選手たちは天に拳を突き上げた。即席の円陣ができあがり、互いに抱き合う。あふれ出る涙をぬぐう選手もいた。

 上位10人の合計タイムを競い、1~10位が本大会に出場できる予選会。チームの最終総合タイムは10時間54分6秒。1位とは1分30秒差だったが、10位とは7分19秒差をつけ、最下位突破となった昨年の雪辱を果たした。

 今回、主力のケニア人留学生ブライアン・キピエゴ選手(2年)や日本人エースの徳田秋斗選手(4年)、平八重充希選手(3年)はそれぞれ自分のペースで、他の選手たちは中盤まで村上大樹主将(4年)が率いる集団で走る作戦を立てた。

 課題のラスト5キロでの失速をなくそうと、クロスカントリーを取り入れ、持久力、耐久力の強化にも励んできた。また本番を想定し、通常より高い気温下での走り込みにも力を入れた。

ルーキーが快走

 キピエゴ選手は終始トップ集団でレースを展開。村上主将らの集団は5キロ地点であえて目標より15秒遅く通過するなど、体力保持に努めた。中盤には想定より早く集団が崩れ始めたが、10キロ付近で後れを取っていた高田尚暉選手(4年)や大西陸選手(4年)らが粘りをみせ、チームとして終盤の失速を最小限に抑えた。

 ゴールではキピエゴ選手が自己ベストを5秒塗り替える全体2位でフィニッシュ。大崎悟史駅伝監督が自ら引き抜いた阿部紘也選手(1年)が、チーム内日本人選手トップでレースを終え、チームを沸かせた。

全員が全力、下馬評覆す

 この日は10月としては異例の暑さで途中棄権も相次いだ。

 レース後、大崎監督は「この暑さも山梨の暑さに比べれば許容範囲。予選前にけがや病気で苦しむ選手もいたが、最後は全員が全力を発揮してくれた。選手が喜ぶ姿を見て涙が出そうになった」と顔をほころばせた。「下馬評ではぎりぎり突破できるかどうかと言われていたが、まさか3位で通過するとは」と喜んだ。

 チームを引っ張った村上主将は「昨年の結果を踏まえれば、起死回生。3位突破の勢いをそのままに、本戦ではチーム一丸となり、自信を持ってシードを狙いたい」と意気込んだ。

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