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サインは「ギャンブルスタート」だった敵将に「(本塁憤死は)最高のプレーをされた」と言わせた巨人・門脇

読売新聞 / 2024年10月21日 6時0分

7回1死3塁、森敬の内野ゴロの間に本塁を狙う3塁走者・桑原(手前)をタッチアウトにする岸田(20日)=富永健太郎撮影

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は20日、セ・リーグのファイナルステージ(6試合制)の第5戦が行われ、巨人がDeNAに1―0で連勝し、アドバンテージの1勝を含めて通算3勝3敗のタイに戻した。第6戦の先発は巨人が戸郷、DeNAがケイと発表された。

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 巨人が接戦を制した。五回、中山のCS初本塁打となる右越えソロで1点を先取。4投手で継投し、要所での好守もあって得点を与えなかった。CS初先発の山崎伊は七回途中無失点。DeNAは打線が7安打を放ったがつながらず、五回からの継投も裏目に出た。

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 リーグ最少失策を誇る堅守がここぞの場面で輝いた。

 七回、ライナー性の当たりに突っ込んだ左翼手のオコエが打球を後逸し(記録は三塁打)、一死三塁のピンチが訪れた。リードは1点。ベンチは先発の山崎伊から高梨にスイッチし、内野は前進守備を敷いた。

 緊迫感が漂う中、森敬が放った強い打球に遊撃手の門脇が鋭く反応する。半身になりながらショートバウンドの打球をグラブに収めると、そのまま左回りに回転して本塁へ送球。間一髪で三塁走者の桑原を刺した。

 「最高のプレーをされてしまった」。追いつく好機を逸した敵将の三浦監督は認めざるを得なかった。桑原へのサインは、バットがボールに当たった瞬間に突っ込む「ギャンブルスタート」。猛然と走り出した桑原の生還を阻止したのは、好捕から送球までよどみない動作のたまものと言える。

 その後、二死一塁となって挽回を狙った相手の二盗の試みも、岸田の強肩で封じて攻守交代。八回無死一塁では、三塁手の増田大が猛チャージをかけてバントの試みを三ゴロ併殺に仕留めた。まさに守り勝ちだ。

 門脇は今季、遊撃手でリーグ最多の14失策。5月17日の広島戦では2失策を犯し、翌日からスタメン落ちする苦渋も味わった。早々とレギュラーを確約され、「無意識のうちに受け身になっていた」という。だから「ミスを生かさないと成長できない」と初心に戻り、打球傾向を踏まえた位置取りや打球への入り方などを考え、反復練習を重ねた。

 門脇は胸を張る。「ミスの原因を突き詰めてきた結果が、今日しっかり出た。打球のイメージはできていた。偶然ではない」。一つのミスが命取りになる短期決戦は、鉄壁の守備が強みになる。(財津翔)

巨人・阿部監督「(中山を)1年目から見ているけど、あんな当たり初めて見た。ずっとこういう(僅差の)展開でシーズンも勝ってきた。本当に最高のゲームだったし、あしたに必ずつながると思う」

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