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イスラエル軍、ヒズボラ金融部門など空爆…ベイルートで武器購入や給与支払いに利用

読売新聞 / 2024年10月21日 11時43分

20日、レバノンの首都ベイルート南郊で、イスラエルの攻撃後に立ち上る煙=ロイター

 【エルサレム=田尾茂樹】イスラエル軍は20日夜、レバノンの首都ベイルート南郊や東部ベカー高原などを空爆した。レバノン国営通信は、イスラム教シーア派組織ヒズボラの金融部門とされる「カルド・ハサン協会」の各地の支店が攻撃を受けたと伝えた。

 ロイター通信によると、ベイルート南郊では数百人の住民が避難し、数回にわたる爆発音の後、大規模な火災が発生したという。死傷者など詳細な被害状況は明らかになっていない。

 イスラエル軍は、20日夜に協会への攻撃を予告した上で、ベイルート南郊などの標的を地図上に示し、500メートル以上離れるようSNSで住民に避難を呼びかけていた。軍は協会がイランの支援を受け、武器の購入やヒズボラの構成員に給与を支払うために利用されていると指摘した。

 ロイター通信によると、協会はレバノン各地に30以上の支店があり、15か所は人口密集地のベイルートとその周辺にあるという。

 軍報道官は、攻撃に先立つ記者会見で「民間機関やNGOを隠れみのとし、イランがヒズボラのテロ活動にどのように資金を提供しているのかを明らかにしていく」と主張した。

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