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立民、自民の「民主政権」批判に「レッテル張りだ」…「子ども手当」実績強調も政策遂行混乱否めず迫力不足の面も

読売新聞 / 2024年10月24日 7時39分

街頭演説する立憲民主党の辻元清美・代表代行(23日、東京都板橋区で)

 自民党が、民主党政権時代の政権運営を引き合いに衆院選での批判を強めていることに対し、立憲民主党が激しく反発している。「子ども手当」をはじめとする少子化対策などの実績を強調して「レッテル張りだ」と反論するものの、党内分裂もあって民主党政権が迷走した事実は否めず、迫力不足の面もある。

 辻元清美・代表代行は23日、石破首相が22日の演説で「悪夢のような民主党政権」と言及したことについて、東京都内で記者団に「裏金問題や旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題が明るみに出た自民党政権のほうが悪夢だ」とやり返した。

 民主党政権の看板政策だった「子ども手当」や高校授業料の無償化制度を挙げ、「私たちが先鞭せんべんをつけて各党が追いかけてきている」とも語り、「悪夢」のイメージが誤りだと訴えた。

 民主党政権を「悪夢のような」とする表現を多用したのは安倍晋三・元首相だ。安倍氏が2019年に言及した際、石破首相は当時、「過去の政権を引き合いに、自分たちが正しいというやり方は危ない」と苦言を呈していた。

 立民の野田代表は23日、こうした発言を踏まえ、遊説先の福岡市で記者団に「(過去の発言を)忘れてしまったのか。自身の発言を忘れることが多すぎる」と当てこすった。

 もっとも、民主党政権では、高速道路の無料化など財源の裏付けもなく掲げた公約に絡んで政策遂行が混乱し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題などを巡って日米関係の悪化も招いた。これに党内分裂も加わって政権運営が停滞し、3年3か月で下野した経緯がある。

 民主党政権で厚生労働相などを務めた長妻昭代表代行は23日、千葉県柏市での街頭演説で「民主党政権の教訓を胸に刻んでいる。安定的に政権を担う準備も自信もある」と述べた。ただ、自民党からは「当時の首相や閣僚が今も立民を率いている以上変わらない」(幹部)との指摘も出ている。

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