土砂崩れに家が巻き込まれた女性、川に流された車の男性の捜索続く…宮崎の記録的大雨

住宅を巻き込んだ土砂崩れの現場（２３日午後４時５８分、宮崎県延岡市で）

　記録的大雨に見舞われた宮崎県で２３日、延岡市の住宅が土砂崩れに巻き込まれ、５０歳代女性の行方がわからなくなった。日南市では２２日に７０歳代男性が車ごと川に流されており、県警や消防などが２人の捜索を続けている。

　県警によると、土砂崩れは２３日未明、延岡市浦城町で発生し、木造平屋住宅１棟が埋まった。夫婦が住んでいるとみられ、夫は屋外にいたが、屋内にいた妻と連絡が取れていないという。

　日南市では２２日午後、車が市内の福谷川に流された。２３日朝、車は約２・５キロ下流で見つかったが、車内に人はいなかった。

　気象庁によると、延岡市北浦町古江では、２２日午後１０時２３分までの１時間降水量が１１４ミリと観測史上最大を記録。延岡市、日南市などの２１日の降り始めから２３日午前１１時までの降水量は４００ミリを超えた。

　ＪＲ九州は２３日、日豊線と日南線の一部区間で運転を見合わせた。日豊線は２４日昼頃に再開の見込みだが、日南線は復旧の見通しが立っていないという。