他人名義のクレカで新幹線チケット７０万円分を不正購入した疑い、中国籍とベトナム国籍の男女を逮捕

警視庁

　他人名義のクレジットカード情報で東海道新幹線のチケットを不正購入したとして、警視庁は２４日、いずれも職業不詳で中国籍の埼玉県川口市の男（３３）、ベトナム国籍の同市の女（２８）両容疑者を私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗容疑で逮捕したと発表した。

　ＪＲ東海では今年１月以降、約８億７０００万円分の新幹線チケットが不正購入されており、警視庁はフィッシング詐欺などで流出したカード情報が悪用されたとみている。

　発表によると、２人はそれぞれ仲間と共謀して７～８月、同社が運営する新幹線チケットの予約サイトに男性会員２人のカード情報を入力。東京―新大阪駅間などのチケット計５６枚（販売価格計約７０万７０００円）を購入した上、ＪＲ赤羽駅（東京都北区）の券売機でチケットを発券し、盗んだ疑い。逮捕は２３日。

　両容疑者は互いに面識がなく、いずれも指示役から送信されてきたＱＲコードやパスワードでチケットを発券していた。男はこのうち１８枚（同約２４万５０００円）をＪＲ新橋駅前（港区）の金券ショップで売却しており、警視庁が詳しい経緯を調べている。

　ＪＲ東海は今年８月、同社を装ってカード情報などの入力を求めるフィッシングメールが確認されたとして注意喚起していた。