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忙しい人こそ試してみて。ズボラでもいい「がんばらないミニマリズム」モノを手放す時に悩まない"3つの問いかけ"

東京バーゲンマニア / 2024年10月26日 21時15分

忙しい人こそ試してみて。ズボラでもいい「がんばらないミニマリズム」モノを手放す時に悩まない"3つの問いかけ"

秋らしくなってくると、年末の大掃除がちらちらと頭をよぎりますよね。日頃からこまめに掃除をしていれば、そこまで気が重くなることはないわけですが、「毎日ただでさえ忙しいのに、それはめんどくさい!」という人も多いのではないでしょうか。

そこで取り入れたいのが「ミニマリズム」の考え方。モノを手放すと、掃除がうんと楽になり、そして本当に大切なモノとやりたいことが見えてくるといいます。「ミニマリズム」と聞くと、真っ白で殺風景で生活感のない空間が思い浮かびますが、じつはそこまできっちりがんばらなくても、心地よい暮らしは手に入るようです。

「いいのいいの、これでいいの」
完璧ではなく、快適を目指して

YouTuberで、SNS総フォロワー数約16万人のmai minimalismさんは、もともと「ズボラ」で「めんどくさがり屋」のミニマリストだといいます。初の著書『がんばらないミニマリズム モノ・時間・暮らしのゆとりをつくる』(祥伝社)では、そんな自身が「これならできそう」と思い、試行錯誤してたどり着いた、モノを減らすコツを大公開。「モノ・家事・ストレスの手放し方」を教えてくれる一冊です。

快適になったはずが息苦しい...。ミニマリズムの限界

mai minimalismさんは、普段は看護師として働きながら、ミニマリズム(最小限主義)を取り入れたライフスタイルをYouTubeで発信しています。以前の部屋は荒れ放題だったそうですが、ミニマリストの暮らしに憧れて、自身もミニマリストに。

水切りかごにはじまり、ソファー、ダイニングテーブル、炊飯器、テレビ......小物から大物まで、ひたすら手放していきました。しかし、そのうちモノを減らすこと自体に執着するようになり、生活は快適になったはずが息苦しく、ミニマリズムの限界を感じたそうです。

そこでいったん立ち止まり、「私のミニマリズム」とはなんなのかを突き詰めていったところ、「自分が本当に大切にしたいことに集中できるように、身の回りの不要なモノを手放していく考え方」だと気づいたといいます。

モノを手放すことをがんばらず、大切なことをがんばれるように。
それが、私がたどり着いた「がんばらないミニマリズム」です。

手放すことに罪悪感。もう悩まない「3つの問いかけ」

mai minimalismさんの経験上、ミニマリズムを実践する中でいちばん大変なのは、「モノを手放すこと」だといいます。たしかに、いざ捨てるとなると罪悪感を覚えます。かといって必要なわけでもなく、部屋の一角に何年も放置したままのモノって、結構ありますよね。

ただ、自分なりのルールを決めておけば、毎度そこまで悩むこともなくなります。著者が実践している、「手放す時に悩まない3つの問いかけ」というシンプルな判断基準を見てみましょう。

1 それは使っているか?

「今使っているかどうか」。判断がつかない場合、「1年以内に使ったかどうか」で選別します。たとえば、以下のモノは手放すことを検討してみましょう。

・便利アイテム(ゆで卵スライサー など) → なくてもどうにかなる!
・多すぎるモノ(エコバッグ、タオル など) → 1つに絞る or 必要な分だけ持つ!
・無料でもらえるモノ(紙袋、試供品、保冷剤 など)
・用途がよくわからなくなってしまったモノ(コード類、ネジ、ボタン など)

2 それはほかで代用できるか?

「ほかのモノで代用できるかどうか」。特にキッチン用品は○○用と決まっていることが多いですが、意外とほかのモノで代用できます。

・トースター:フライパン or オーブンレンジで代用
・水切りかご:ふきんで代用
・シンクの三角コーナー:排水口のゴミ受け or 古紙で折ったゴミ入れで代用
・トイレシート:「キッチンペーパー×除菌スプレー」で代用

3 それは大切なモノか?

「自分にとって大切なモノかどうか」。著者の「大切なモノ」の定義は、「日々の暮らしに喜びをくれるモノ」。そういうモノを無理に手放す必要はありません。ただ、感情も状況も時とともに移ろいゆくため、大切なモノがいつしか大切ではなくなることも。価値観の変化に気づいた時、今の自分にとって本当に大切なモノが見えてきます。

モノを減らせるだけではない、ミニマリズムの魅力

家事は毎日のルーティンで、必要・不要と考える余裕もなく、ひたすらこなすものという感じですよね。ただ、じつは惰性で続けている家事は結構あり、モノを手放すことで家事も手放せるといいます。

衝撃だったのは、「排水口のフタを手放す」というアイデア。フタをはずし、そのままだと見栄えが悪いので、シンクを使い終わったらすぐに掃除するそうです。フタの掃除が不要で、掃除の時間短縮に。水回りの掃除は特にやる気になれないものですが、やらざるを得ない状況をつくることも時には必要のようです。

いろいろと手放せそうな気がしてきました。ただ、最後にどうしてもネックになるのが、自分の若い頃や子どもが小さかった頃の思い出が詰まったモノ。mai minimalismさんは、厚さ7センチ、A4サイズの「宝物BOX」を持っていて、そこに収まる分だけ保管しているそうです。「宝物BOX」が何個も欲しいところですが、「モノ以外の形で残す工夫」と「心の整理」が欠かせないといいます。

そもそもモノを増やさなければいいわけですが、湧き上がってくる物欲をどうしたらいいのでしょうか。最後に、物欲と上手に付き合うための「モノを選ぶ時の3つの基準」を見ておきましょう。

1 目的

はじめに「目的」をはっきりさせる。モノ選びの軸がブレずに、自分に合ったモノを見つけやすくなる。

2 性能

次に、目的を達成するためには、どんな「性能」が必要かを吟味する。自分のニーズに合った性能のモノを選ぶ。

3 欲求

それを心から欲しいと思う「欲求」があることが大前提。「目的」「性能」「欲求」の3つを基準にすることで、見栄や衝動買いや安さを理由にしたモノ選びから脱せるようになる。

いつも何かに追われている人にこそミニマリズムをすすめたいと、mai minimalismさんは言います。自分にとって本当に必要なモノだけを残すことで、何が大切なのかが浮き彫りになり、時間や労力を集中させるべきことが見えてくる。単にモノを減らせること以上に、その先にある本当に大切なモノとやりたいことが見えてくる、というところに興味を惹かれます。

「ミニマリスト」と「ズボラ」という真逆の2つが合わさって、そこまで気合いを入れなくてもできそうな気がしてきました。家はちょっと放っておくだけで、あっという間に雑然としますよね。本書のアイデアを参考に、自分なりのミニマリズムを実践していきたいものです。

(Yukako)

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