非公認議員ら落選相次ぐ…下村博文氏「当初から厳しかった」、丸川珠代氏「信頼得られなかった」
読売新聞 / 2024年10月28日 2時4分
政治資金収支報告書に不記載があった旧安倍派幹部や元閣僚らは次々と議席を失い、沈痛な表情を浮かべた。
「無所属の戦いであり、当初から厳しかった。大変な力を頂いたが、不徳の致すところだ」。1年間の党員資格停止処分を受け、非公認とされた東京11区の下村博文さん(70)は落選が確実となり、板橋区の事務所で支持者約20人に深々と頭を下げた。
不記載問題の発覚後、支持者への「おわび行脚」を繰り返した。選挙戦では「不記載額と同額を寄付する」「政治資金は1円単位で領収証を付けて公開する」と訴えたが、街頭演説中に「裏金!」とヤジが飛ぶなど、逆風がやむことはなかった。
参院議員からのくら替えで東京7区に出馬した元五輪相の丸川珠代さん(53)は落選確実が報じられると、港区の事務所で「活動が十分でなく、理解を得られなかった。誠に申し訳ない」と集まった支持者に陳謝。自身の政治資金の不記載については「大きく影響した。言葉の限り説明を尽くしたが、信頼を得られなかった」と肩を落とした。
党から公認を得られたものの、比例選の重複立候補が認められず、背水の陣だった。選挙戦では政策活動費の使途公開や政党を監視する第三者機関の設置などに取り組む姿勢をアピール。「政治の師」と仰ぐ安倍元首相の妻・昭恵さん(62)の応援も受け、涙を流して信頼回復を誓う場面も。ただ、最後まで支持は広がらなかった。
福井2区では、党員資格停止6か月の処分を受け、非公認とされた前議員の高木毅さん(68)が敗北した。選挙戦では不記載問題を謝罪し、北陸新幹線の敦賀延伸などの実績をアピールしたが、批判は根強く、地方議員から支援を断られることもあった。過去の衆院選で党公認を争った元議員が出馬し、保守分裂となったのも痛手だった。
27日夜、福井県敦賀市の事務所に姿を見せた高木さんは、報道陣から敗因を問われると「私の至らなさだ」と述べ、今後については「まだ白紙」と言葉少なに語った。
党の役職停止(6か月間)の処分を受けた前議員の衛藤征士郎さん(83)は、大分2区で14選を目指すも、及ばなかった。大分県佐伯市のホテルで「私の努力不足が全てだが、野党やマスコミが不記載問題を『裏金』と訴えたことが大きく影響した」と語った。
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