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落選した「不記載議員」は陳謝に追われる…「二重苦、三重苦の選挙だった」

読売新聞 / 2024年10月28日 12時18分

落選から一夜明け、JR立川駅前であいさつする小田原潔さん(28日午前、東京都立川市で)=大金史典撮影

 派閥の政治資金問題で自民党に逆風が吹き、政権与党の議席数が過半数割れした今回の衆院選。投開票から一夜明けた28日朝、落選した「不記載議員」や自民党の候補者は支持者への陳謝に追われた。

 「申し訳ありません」。東京21区で落選した小田原潔さん(60)は午前9時半頃、東京都立川市のJR立川駅前で深々と頭を下げて支援者や通行人に謝罪を繰り返した。

 政治資金収支報告書に1240万円の不記載が見つかり、今月15日の公示直前に自民党の非公認が決まった。比例選との重複立候補ができずに臨んだ今回選、立憲民主党前議員に小選挙区で敗れ、落選が決まった。小田原さんは取材に対し、進退について「私に投票してくれた方々の切実な思いがあるので、簡単にやめるとは言えない」と未練を残しながらも、「次の選挙でも『裏金』議員と言われるのは覚悟せざるを得ない。どのように有権者に訴えていくのか、これから考えたい」と険しい表情で語った。

 政治資金の不記載で自民の公認を得られず、新潟2区で落選した細田健一さん(60)は午前7時過ぎから、新潟県三条市の交差点に立ち、「おはようございます」と行き交う車に手を振り続けた。

 2021年の前回選で旧新潟2区から出馬し、次点候補に約6万8000票の差で圧勝した。しかし今回は約5万6000票差での大敗。取材に「二重苦、三重苦の選挙だった」と振り返った。

 大阪7区で落選し、比例復活も果たせなかった自民の渡嘉敷奈緒美さん(62)は午前8時半頃、大阪府吹田市内で、通勤客らに「温かく支えていただいたのに結果が出せず、おわびします。何が至らなかったのかをしっかり分析したい」と繰り返した。

 渡嘉敷さんは選挙戦で逆風を感じることは少なかったというが、「目に見えない国民のふつふつとした怒りの感情があったのだと思う。自民候補全員が『裏金』議員のような印象を持たれてしまい、政策や活動がなかなか有権者に伝わらなかった」と振り返った。

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