ガザ戦闘に２日間の停戦案、仲介国のエジプト提示…協議は難航予想

　【エルサレム＝作田総輝】パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、仲介国エジプトのアブドルファタハ・シシ大統領は２７日、カイロで記者会見し、２日間の停戦案を提示したと明らかにした。ロイター通信によると、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの停戦協議は２７日、カタールの首都ドーハで再開され、イスラエルの代表団と米国の高官らが意見を交わした。

　エジプトは、２日間の停戦中にハマスが拘束する人質４人を解放し、イスラエルが収監しているパレスチナ人を釈放する案を示した。２日間の停戦後、１０日以内に恒久的な停戦に向けた交渉を行うとしている。

　イスラエル紙ハアレツは２７日、サウジアラビアメディアの報道を引用し、ハマスが人質全員の解放と引き換えに、イスラエル軍のガザからの完全撤退や収監中のパレスチナ人の釈放を求めていると伝えた。「ハマスの壊滅」を目標に掲げるイスラエルはこれまでハマスの要求を受け入れておらず、停戦協議は難航が予想される。