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沢村賞、堀内恒夫委員長「無理して選ぶことは必要ない」…5年ぶり「該当者なし」

読売新聞 / 2024年10月28日 20時14分

沢村賞の選考結果を発表する堀内委員長(28日)=岩佐譲撮影

 プロ野球の伝説的な名投手、沢村栄治(読売巨人軍)の功績をたたえ、そのシーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる沢村賞(読売新聞社制定)の選考委員会が28日、東京都内のホテルで開かれ、議論の末、「該当者なし」となった。該当者なしは2019年以来6度目。堀内恒夫委員長は記者会見で「甲乙つけがたく、1人に一本化することができなかった」と説明した。

 記者会見の開始時刻が予定より約45分遅れ、平松委員が「記憶にないぐらいの難産」と表現した選考委員会。セ・リーグ最多勝など2冠の菅野(巨人)、13勝の東(DeNA)のほか、パ・リーグ最多勝など2冠の伊藤(日本ハム)らの名前が挙がったが、該当者は決まらなかった。

 いずれの候補も決め手を欠いたという。議論では消去法も採用しながら、最終的にセ最多奪三振の戸郷(巨人)とパ最多勝の有原(ソフトバンク)らを軸に絞り込もうとしたものの、選考基準7項目のうちクリアしたのは、戸郷が4項目で、有原は3項目だった。

 「飛び抜けている人がいなかった」と山田委員。どの候補も満たした項目の数が少なく、クリアしても他の項目で見劣りした。19年ぶりに復帰した斎藤委員は「僕は菅野が非常にいいと思ったが、イニング数が物足りなかった」と指摘した。

 投手の分業制が進む時代を踏まえ、2018年から独自に設定した「投球回数7回で自責点3以内」という項目も考慮に入れたが、工藤委員は「投手の間で大きな差がなかった」と説明。堀内委員長は「該当者なし」の結論に至った2時間近くの議論を、「沢村さんのお名前がつく権威ある賞。無理して選ぶことは必要ないのでは」と総括した。

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