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数が合わず全票数え直し、投票箱から3年前の知事選の記入済み投票用紙も…仙台市でトラブル相次ぐ

読売新聞 / 2024年10月29日 6時44分

投票用紙を数え直す職員ら(28日午前2時13分、仙台市宮城野区で)

 27日投開票の衆院選を巡り、仙台市でトラブルが相次いだ。宮城2区の泉区選挙管理委員会は28日、職員が一部の不在者投票のオンライン請求に気付かず、同区の2人が投票できなかったと発表した。同じく2区の宮城野区では同日未明、投票者総数より得票総数が13票多くなり、全ての票を数え直した。

 泉区選管によると、不在者投票のオンライン請求は65件あった。受け付け最終日の26日昼、職員が端末上でリストを確認していたところ、21日に区内に住民登録がある7人からあった請求のうち、2人分が未処理となっていた。

 泉区選管は「選挙への信頼を損ねるもので、重く受け止めている」と陳謝。毎日請求を確認していたとする一方、「画面をスクロールしなければ確認できなくなるため、見落としてしまった」と説明した。今後は受付簿を作成すると共に複数人による確認を徹底するとした。

 一方、宮城野区の開票所では28日午前1時頃、13票多かったことが判明。すべて数え直したところ、候補者ごとにまとめた100枚ずつの投票用紙のうち、立憲民主党候補の1束だけ87枚になっていた。

 職員は計算機で束にまとめた後、確認のために別の計算機でもう一度数えたが、87枚しかなかったのに100枚としていた。当落に影響はなかったが、確定時刻は予定より約30分遅れて午前2時半頃になった。

 泉区では26日、投票所の設営作業中に2021年の衆院選と同日に行われた知事選の記入済み投票用紙2枚が見つかった。

 発見されたのは、第20投票区上谷刈センター投票所。保管されていた投票箱を組み立てた際、投票箱の中にあった。2枚とも落選した長純一氏に投票した有効票で、当時は持ち帰り票として処理された可能性があるという。

 知事選は村井知事が68万3111票、長氏は37万3066票を獲得した。泉区選管は公職選挙法の異議申し出期間を過ぎ、結果の大勢にも影響がないとして確定票は訂正しない方針。泉区選管は「箱の中の隙間に票が入り込んだ可能性があり、確認を徹底すべきだった」と語った。

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