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「マイナ免許証」、来年3月24日に運用開始…切り替えは任意・チップに有効期限など入力

読売新聞 / 2024年10月29日 20時19分

マイナンバーカード(見本)

 政府は29日、運転免許証とマイナンバーカードを一体化させる「マイナ免許証」の運用を来年3月24日に始めることを閣議決定した。マイナ免許証への切り替えは任意で、運用開始後も従来の免許証は利用できる。

 マイナ免許証はマイナンバーカードに免許証機能を持たせるもので、希望者にはカードのICチップに免許の種類や有効期限などの情報を入力する。過去の違反歴は記録しない。

 運用開始後は、免許証の持ち方が〈1〉従来の免許証のみ〈2〉マイナ免許証のみ〈3〉従来の免許証とマイナ免許証の両方――の3パターンから選べることになる。

 一体化に伴い利便性が向上する。「マイナ免許証のみ」の人は、自治体側から警察への情報提供に同意すれば、免許証の住所変更に警察への手続きが不要になる。免許更新時の講習をオンラインで受講できる仕組みも導入される。

 一体化の手続きは、3月24日から各地の運転免許センターなどで受け付ける。手数料は1500円。

 免許の取得や更新の手数料も変更される。現在、免許の新規取得手数料は2050円、更新料は2500円だ。同日以降は、マイナ免許証での新規の免許取得は1550円、免許更新時の一体化は2100円となる。一方、更新料は従来の免許証の場合2850円、両方を持つ場合は2950円と現行より高くなる。

 警察庁の担当者は「従来の免許証も利用できることなどを、今後も丁寧に周知していきたい」としている。

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