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ハリス副大統領「対立や恐怖、分断のページをめくる時が来た」…議会占拠事件因縁の地で大規模集会

読売新聞 / 2024年10月30日 23時53分

29日、米ワシントンのホワイトハウス近くで演説するハリス氏=AP

 【ワシントン=池田慶太】11月5日投開票の米大統領選まで残り1週間となった29日、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)は首都ワシントンのホワイトハウス近くで大規模集会を開いた。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選すれば分断が深まるだけだと訴え、党派を超えて国民の融和を図る考えを強調した。

 ハリス氏は約30分間の演説で「トランプは国民を分断し、お互いを恐れさせ続けるために10年間を費やしてきた」とトランプ氏の政治手法を批判した。「対立や恐怖、分断のページをめくる時が来た」と訴えた。

 集会の会場は2021年1月の連邦議会占拠事件の直前、トランプ氏が支持者に暴動をあおるような演説を行った場所だ。ハリス氏はホワイトハウスを背に「トランプは約4年前、この場所に立ち、民意を覆すため暴徒を議会に送り込んだ。この選挙は(米国を)自由の国にするのか、混乱と分裂の国にするのかという選択だ」と呼びかけた。

 陣営の発表によると、集会には7万5000人の聴衆が集まり、会場に入りきらない人は敷地外の大型モニターで演説を見守った。

 一方、トランプ氏は29日、フロリダ州で演説し、不法移民問題を取り上げてハリス氏の責任を追及した。米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」の29日時点の世論調査平均によると、全米での支持率はトランプ氏が48・4%、ハリス氏が48・0%で、大接戦となっている。

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