サンマ大漁50トン、銚子の漁師「ここ数年で一番」…2019年からの不漁に改善の兆し
読売新聞 / 2024年11月4日 10時53分
千葉県銚子市の銚子漁港で2日、今年初めてサンマ50トンが水揚げされた。サンマの記録的な不漁が続く中、この日の水揚げ量は、過去3年間の年間水揚げ量を大きく上回った。久々のまとまった量の水揚げに、港は活気づいている。
水揚げしたのは、銚子市漁協所属のサンマ漁船「第37
全国さんま棒受網漁業協同組合によると、2008年に34万3225トンあった全国のサンマ水揚げ量は、19年に4万517トンに激減し、22年には1万7910トンにまで落ち込んだ。昨年はやや持ち直したものの2万4433トンにとどまった。銚子漁港への年間水揚げ量も、21年は18トン、22年は「水揚げゼロ」に終わった。23年も11トンにとどまっていた。
ただ今年は、改善の兆しがあるという。一般社団法人「漁業情報サービスセンター」のまとめでは、10月10日現在の日本漁船のサンマ漁獲量は1万6761・2トンで、前年の7589・7トンを大きく上回っている。引き続き低水準であることには変わりはないが、サンマの不漁が始まった19年以降では、最多の漁獲量を記録している。
同センターによると、サンマの群れの多くは現在、北海道東方沖など日本列島から遠く離れた公海にとどまっているが、過去数年に比べると「魚影の濃い群れが多い」という。
第37傳丸の辻野貴晴通信局長(46)も、「ここ数年では、今年の漁が一番いい。サンマの大きさもまずまずで、脂ののりもいい。3日にはまた(北の海に向かって)出漁する。例年は12月上旬にサンマ漁を終えるが、サンマが取れるなら、今年は12月中旬まで操業する」と話している。
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