衆議院選挙の在外投票率、比例選で過去2番目に低い18・23%…利便性向上へネット投票望む声
読売新聞 / 2024年11月3日 9時30分
第50回衆院選(10月27日投開票)で、在外投票の投票率(比例選)が制度導入以降、2番目に低い18・23%だったことが総務省のまとめでわかった。制度は改善が図られているものの、在外公館まで投票に行く手間などが指摘されており、更なる利便性向上のためにインターネット投票を認めるよう求める声も多い。
在外投票制度は2000年の衆院選から比例選で導入され、07年参院選以降は選挙区選も対象となった。また、今回からは、最高裁判所裁判官の国民審査でも投票が可能となった。
今回は制度開始から17回目の国政選挙で、大使館など計231の在外公館で投票が行われた。総務省の発表によると、投票日当日の在外選挙人名簿登録者数は9万5472人で、比例選の投票者数は1万7403人だった。外務省の海外在留邦人数調査統計(23年10月1日現在)によると、在留邦人の総数は129万人超で、名簿の登録者は1割にも満たない計算となる。
投票率(比例選)がこれまでの衆院選で最も高かったのは00年の29・07%で、最低は03年の15・93%。おおむね10~20%台で低迷しており、利便性の低さが要因として挙げられている。投票手段は現状、在外公館に出向くか、日本への郵送、もしくは一時帰国しかない。在外公館へ長時間移動が必要な人も多く、諦めてしまうケースもあるという。
ネット投票の導入を望む声を踏まえ、総務省も検討を進めている。18年に同省の有識者研究会がまとめた報告では、セキュリティー面などで一定の対策を講じれば課題をクリアできるとしたが、慎重論も根強く、導入は見通せていない。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「私と別れたいなら死ね」別れ話を切り出した男性の顔を殴り包丁で胸をつついた疑いの女を逮捕
KKT熊本県民テレビ / 2024年11月4日 18時38分
-
2男性が首から出血 近くにカマ 病院搬送も死亡確認 滋賀・高島市のホームセンター
ABCニュース / 2024年11月4日 19時46分
-
3〈法規制が進む国も〉若者たちのSNS疲れ「なくても困らない」「不毛な論争にウンザリ」Z世代のホンネは?
集英社オンライン / 2024年11月4日 12時0分
-
4千葉・四街道の闇バイト強盗、指示役が直接脅迫か…実行役「やばい仕事と思ったがやってしまった」
読売新聞 / 2024年11月5日 7時2分
-
5H3・4号機、打ち上げ成功=防衛通信衛星、予定軌道に―3機連続「大きな一歩」・JAXA
時事通信 / 2024年11月4日 20時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください