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相次ぐ「闇バイト強盗」、ホームセンターで防犯グッズの需要急増…「転ばぬ先のつえ」と買い求める高齢者も

読売新聞 / 2024年11月2日 14時0分

ホームセンターの防犯グッズの売り場には多くの人が訪れていた(10月30日、山梨県昭和町で)

 首都圏で「闇バイト」による強盗事件が相次いでいることを受け、山梨県内のホームセンターで、センサーライトや窓ガラスを割れにくくするフィルムなど、防犯グッズの売り上げが増えている。連日報じられる凶行に、県民の防犯意識が高まっているようだ。

 ホームセンター・カインズFC甲府昭和店(昭和町西条)では、10月21~27日、屋外用のセンサーライトの売り上げが、前年同週比で7倍超に急増。防犯フィルムは同2・8倍、補助錠は同2・5倍、防犯カメラは同2・2倍となった。

 また、ガラスをリサイクルした石で作られ、通常の砂利よりも踏んだときに大きな音がする「防犯ジャリ」も人気が高く、10月30日は店員が商品を補充していた。

 この日に同店を訪れた中央市の男性(80)は、人感センサー付きの電球を購入。「侵入されてからでは遅いので、防犯意識が高い家というのを見せるのがいい。転ばぬ先のつえだね」と話していた。

 一連の強盗事件では、犯行グループが窓ガラスを割って住宅に侵入するケースが目立つ。警察庁の資料によると、侵入に5分かかると犯人の約7割が諦め、10分以上かかるとほとんどがその場を立ち去るとされており、売り場には、犯行を事前に思いとどまらせるグッズが多く並んでいる。

 広瀬崇店長(49)は「防犯グッズの発注を増やして対応している。県民の防犯意識の高まりを実感する」と話した。甲斐市のホームセンターなどでも、防犯グッズの売り上げが伸びているという。(高村真登)

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