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兵庫県知事選挙「斎藤元彦フィーバー」演説に大観衆 不信任可決から失職、出直しで風向き変わった?

J-CASTニュース / 2024年11月4日 17時30分

兵庫県知事選挙「斎藤元彦フィーバー」演説に大観衆 不信任可決から失職、出直しで風向き変わった?

神戸市中央区で街頭演説を行う斎藤元彦氏(写真:Pasya/アフロ)

兵庫県知事選挙(2024年10月31日告示、11月17日投開票)で、7人の候補が熱戦を繰り広げている。前知事の斎藤元彦氏の失職に伴う選挙戦だが、斎藤氏自身も「出直し」で出馬している。

パワハラ疑惑により兵庫県議会の百条委員会で尋問を受け、9月19日には議会が全会一致で不信任案を可決し、26日に失職した斎藤氏。この間は大きな批判を浴びていたが、選挙戦では同氏の街頭演説に耳を傾ける人が増えるなど、風向きが変わっている気配だ。

「応援アカウント」柔らかな表情多く

斎藤氏は9月20日以降、自身のXの更新が活発だ。パワハラ問題に対する批判が増えた8月以降は、台風の接近への注意喚起のほか、投稿はなかった。

9月26日に失職を報告すると、30日には「今日から新たなスタートです」として、JR須磨駅にたたずむ自身の姿を写した写真を公開。以後、県内の鉄道駅前で街頭活動する様子を頻繁に投稿するようになる。

Xには、斎藤氏自身のアカウントに加えて、10月7日に開設された斎藤元彦後援会による「さいとう元彦応援アカウント」がある。本人のアカウントは、真剣な表情で1人写っている写真が多いが、「応援アカウント」のほうは県民と握手を交わしたり、赤ちゃんに微笑みかけたりと柔らかな表情のショットが多くみられる。

このカウントを見ていると、最近では街頭でスピーチしている斎藤氏を大勢の人が取り囲んで聞いている写真をしばしば公開している。同氏を取り上げたメディアの記事をピーアールしたり、知事時代の業績をまとめたという人の投稿をリポストしたりと、戦略的にアカウントを運営しているようだ。

斎藤氏は、10月12日にはYouTubeチャンネルを立ち上げた。インターネットを駆使しながら自身の主張を届けようとしている。

最初は1人、今は商業施設2階から見物するほど大勢に

告示後最初の週末は、3連休となった。斎藤氏は積極的に県内各地の駅前で街頭演説を行っている。Xに投稿された写真や動画を見ると、見物人は相当多く、商業施設の2階から遠巻きに斎藤氏の話を聞いている人も多い。

別の動画でも、もはや斎藤氏がかなり遠くにいて、近づけないほど聴衆が集まっている様子が映されていた。知事失職直後の9月30日朝、JR須磨駅前で1人立ち、「おはようございます。いってらっしゃいませ」と頭を下げる斎藤氏に、立ち止まって声をかける人はおらず、支援者の姿もなし――。こんな当時のニュース映像と比べると、注目度は雲泥の差と言える。

複数の報道によると、兵庫県議会最大会派の自民党と、公明党は自主投票としたという。読売新聞オンライン11月2日付の記事は、自民党兵庫県連が斎藤氏の支援を容認する決定をしたと報じた。

兵庫県知事選は斎藤氏の他、前参議院議員の清水貴之氏、前兵庫県尼崎市長の稲村和美氏、医師の大澤芳清氏、レコード会社社長の福本繁幸氏、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏、情報分析会社社長の木島洋嗣氏が立候補している。

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