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トヨタ車の盗難多発…2分もたたずにエンジンがかかり、乗り込んで逃げ去る防犯カメラ映像

読売新聞 / 2024年11月6日 8時38分

レクサスが盗まれたディーラー前で、犯行の様子を語るマネジャー(8月21日、つくば市で)

 プリウス、ランドクルーザー、レクサス――。そんなトヨタの人気車種を狙った自動車盗が茨城県内でも相次いでいる。つくば市など茨城県南地域を中心に被害が目立ち、ディーラーに置いてある展示品を盗むといった大胆な犯行も起きている。県警は注意を呼びかけているが、対応には限界もあるようだ。(寺倉岳)

ディーラーの展示品被害

 「慣れた手つきだった。話には聞いていたが、こんなに素早いとは思わなかった」。つくば市内のディーラーに勤めるマネジャーの男性(46)は、店外に展示したレクサスが今年4月に盗まれた際、防犯カメラに映っていた犯行の一部始終に驚きを隠せなかった。

 映像に映っていたのは、パーカを着た男2人。道路と店の間に止めてあったレクサスに近づき、1人が運転席のドアの前に立ち、もう1人が車両左前の角でしゃがんで細工を始めた。2分もたたないうちにエンジンがかかり、2人は乗り込んで逃げ去った。店は鍵をかける以外の対策はしておらず、マネジャーの男性は「油断していた」と肩を落とした。

 この店では以前から、電子キーの電波を外部から増幅させて車のカギを開けて盗む「リレーアタック」を防ぐためのキーケースなど防犯用の装置の購入を顧客に勧めている。それでも、次々と新しい犯行手口が出現し、被害は絶えないという。マネジャーの男性は「対策に決定打はない」と説明しているといい、「狙われたら終わりという状況」とため息をつく。

 県警の調べでは、昨年に乗用車が盗まれた件数は市町村別ではつくば市が38件と最も多く、次いで水戸市の23件、常総市の20件の順となった。車種ではトヨタのプリウスに続き、ランドクルーザーが目立って多いという。捜査関係者は「機能性の高いトヨタ車は昔から狙われてきた」と話す。

複数の対策を

 県警幹部によると、県内の盗難車は解体された後、各種部品が横浜港から海外に輸出されているという見方があるという。県南や県西地域には解体施設のヤードが多く、比較的横浜港に近い県南は自動車盗の温床になりやすいとみられる。

 抜本的な対策はないような状況だが、県警は「まずは狙われないようにすることが大切」と強調。ハンドルロックやタイヤロックなどの対策を複数かけあわせた上で、防犯カメラで駐車場を警戒するよう注意を促している。

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