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ハリス・トランプ両陣営、勝負のカギを握る激戦州ペンシルベニアやミシガン州で「最後の訴え」

読売新聞 / 2024年11月6日 6時30分

ハリス氏「恐怖と分断に終止符を打つ」

 【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)=金子靖志、グランドラピッズ(ミシガン州)=阿部真司】アメリカ大統領選挙の選挙戦最終日となった4日、民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の各陣営はペンシルベニア州やミシガン州で「最後の訴え」を行った。いずれも全体の勝敗を左右する可能性のある激戦州で、支持者らで埋め尽くされた各会場は歓声と熱気に包まれた。

 「恐怖と分断の政治に終止符を打つ機会だ」

 ハリス氏は4日、最後の集会をペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアで開き、トランプ氏の政治手法を念頭にこう訴えた。ハリス氏はこの日、激戦州の中で選挙人の数が最も多い19人の同州で、複数の都市を丸1日かけて回った。

 フィラデルフィアは1776年に独立宣言が採択され、米国憲法が制定された米国の民主主義が生まれた街だ。ハリス氏は「今回の選挙は史上最も接戦となる可能性がある。一票一票が重要だ」と強調した。会場には歌手のレディー・ガガさんらが応援に駆けつけた。

 集会に参加したコンサルタント業ソニア・モンテロさん(49)は「ハリス氏なら憎悪の連鎖を止め、民主主義を守ってくれるはずだ」と語った。

トランプ氏「この国のあらゆる問題を解決する」

 一方、トランプ氏はペンシルベニア州などで集会をこなし、最後にミシガン州第2の都市グランドラピッズに転戦した。「USAコール」で迎えられたトランプ氏は「あなたの1票で、この国が直面するあらゆる問題を解決し、米国を導くことができる」と述べ、投票を呼びかけた。

 トランプ氏は経済や不法移民対策などを「一度に全部やる」とも強調した。演説は約2時間に及び、5日未明にずれ込んだ。

 選挙人が15人のミシガン州は、民主党が長く地盤としてきた「青い州」だが、2016年はトランプ氏が制し、20年には民主党のバイデン大統領が奪還した。トランプ氏は演説で「ミシガンで勝てば全部で勝つ」と訴えた。集会に参加したロバート・キースさん(39)はインフレを問題視して、「トランプ氏なら間違いなく経済を立て直せる」と語った。

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