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「素晴らしいカムバック」星条旗を振るトランプ氏支持者…拳を突き上げ「USA!」連呼も

読売新聞 / 2024年11月6日 23時2分

 米国が次の4年間の新たなリーダーに選んだのは、復権を目指した共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)だった。民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)を退け、勝利宣言した。支持者からは期待する声が相次いだ。

 「米国を再び安全で、力強く、自由な国にする」――。6日午前2時(日本時間6日午後4時)過ぎ、トランプ氏が自身の邸宅「マール・ア・ラーゴ」に近いフロリダ州ウェストパームビーチの集会場に姿を現し、勝利宣言すると、邸宅付近の路上に集まっていた支持者ら約20人は、星条旗を大きく振ったり、拳を突き上げたりして喜びを爆発させた。

 スティーブン・グラッソさん(59)は「素晴らしいカムバックだ。約束を全て果たすトランプ氏のような大統領は他にいない」と力を込めた。メイソン・ロペスさん(22)は「2期目のトランプ氏は前回より良い大統領になるはずだ」と述べた。

 トランプ氏とハリス氏の支持率の差が小さかった激戦州では、双方の支持者が対照的な反応を見せた。

 東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの飲食店に集まったトランプ氏の支持者らは5日深夜、保守系のFOXニュースでトランプ氏の優勢が報じられると、拳を突き上げて「USA!USA!」などと連呼した。会社員のシモン・ビンゲリスさん(28)は「バイデン・ハリス政権では食品やガソリンの価格が高騰し、生活が苦しくなった。トランプ氏なら状況を変えてくれるはずだ」と話した。

 近くのイベント会場にはハリス氏の支持者も集まっていたが、不安げな表情を浮かべて首を振ったり、落胆の声を漏らしたりした。会社員コナー・ダフィさん(33)は「トランプ氏は憎悪を拡大させる分断の政治を行ってきた。民主主義の根幹も揺らいだ」と懸念した。

 トランプ氏のリードが伝えられた西部アリゾナ州の州都フェニックス。ソムリエのニサ・パリスさん(35)は「米国に再び変化が訪れる」と興奮気味だった。一方、ハリス氏の支持者で教員のジェームス・ペリーラさん(38)は「最終結果を辛抱強く見守りたい」と硬い表情で話した。

 ハリス氏は首都ワシントンに滞在し開票を見守った。大勢判明後に、母校ハワード大で演説する予定だったが、日付が変わっても姿を現さなかった。

 ハリス氏の劣勢が5日深夜に伝わると、大学に集まった支持者らは次々と帰路に就いた。卒業生でソフトウェアエンジニアのキース・ブリードラブさん(59)は「ハリス氏の成し遂げたことは誇りに思うが、米国で人種差別を克服するのは難しいことなのだと感じている。少しがっかりした」と絞り出した。

 (ペンシルベニア州フィラデルフィア 金子靖志、フロリダ州ウェストパームビーチ 阿部真司、アリゾナ州フェニックス 後藤香代)

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