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トランプ氏が予想上回る大勝、得票数でも20年ぶりに民主党候補を上回る見通し

読売新聞 / 2024年11月7日 11時33分

6日、米ワシントンで、大統領選での敗北を宣言するハリス氏=片岡航希撮影

 【ワシントン=池田慶太】米大統領選(5日投開票)で民主党のハリス副大統領は6日、敗北を認め、勝利した共和党のトランプ前大統領に電話で祝意を伝えた。開票作業は6日も引き続き行われ、トランプ氏が新たに激戦州のミシガン州などを制し、勝利に必要な270人を大きく超える295人を確保した。事前の予想を上回るトランプ氏の大勝が確実となった。

 ハリス氏は6日、首都ワシントンの母校ハワード大で演説し、「我々は選挙の結果を認めなければならない」と敗北を宣言した。これに先立って共和党のトランプ前大統領との電話で勝利を祝福し、「平和的な政権移行に取り組む」と伝えたと明らかにした。

 ハリス氏は女性、アジア系で初の大統領を目指したが及ばなかった。支持者や陣営スタッフらの前で演説したハリス氏は、支援に感謝を示しつつ、「選挙結果は我々が望むものではなかった」と悔しさをにじませた。その上で「米国の民主主義の基本原則は、選挙で負けたときに結果を受け入れることだ。それが民主主義を君主制や専制主義と区別するものだ」と強調した。

 ハリス氏との電話について、トランプ氏の陣営は声明を発表し、「トランプ氏は選挙戦を通じてハリス氏の強さ、プロ意識、粘り強さを認めた。両者は国を団結させることの重要性を確認した」と説明した。

 ホワイトハウスによると、バイデン大統領も6日、トランプ氏に電話した。祝意を伝え、ホワイトハウスでの会談を打診したという。政権移行の準備を話し合うとみられる。バイデン氏は選挙結果を受け、7日に国民向けの演説を予定している。バイデン氏は、「ハリス氏は米国の未来に足跡を残し、これからの世代の子供たちが尊敬するリーダーであり続けるだろう」とする声明を発表した。

 大統領選は全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人を争う仕組みで、AP通信の米東部時間6日午後9時(日本時間7日午前11時)時点の集計によると、トランプ氏が選挙人295人を確保したのに対し、ハリス氏は226人にとどまっている。

 全米でのトランプ氏の得票数は約7200万票に達し、ハリス氏の約6700万票を上回っている。米メディアによると、2004年の大統領選でブッシュ氏(子)が勝利した時以来、20年ぶりに共和党候補が民主党候補の得票数を上回る見通しだ。

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