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マンション地下駐車場で4人死亡、工事の現場責任者を容疑で書類送検へ…消火設備が作動しCO2充満

読売新聞 / 2024年11月7日 12時17分

警視庁

 東京都新宿区のマンション地下駐車場で2021年4月、消火設備から二酸化炭素ガスが噴出して作業員の男性5人が死傷した事故で、警視庁は7日午後にも現場責任者だった建設会社員の男(60)を業務上過失致死傷容疑で東京地検に書類送検する。工事前、作業員にガスの元栓(閉止弁)を閉めるなどの指示をしておらず、過失は重いと判断した。

 事故は21年4月15日午後4時半頃、新宿区下落合のマンション地下1階の駐車場で発生した。天井板の張り替え工事中に消火設備が作動して二酸化炭素ガスが充満。二酸化炭素中毒で作業員の27~59歳の男性4人が死亡したほか、別の30歳代の男性作業員も軽症となった。

 捜査関係者によると、消火設備は天井(高さ約1・8メートル)に設置された熱と煙の感知器の双方が反応することで、二酸化炭素ガスを噴出し、周辺の酸素濃度を下げる仕組みだった。警視庁は、作業中に熱と煙の感知器を着脱した際、手の温度などに反応して誤作動したとみている。

 男は工事前に消火設備の元栓を閉めたり、ガス噴出を「自動」から「手動」に切り替えたりする安全対策を講じなかった疑いがあり、任意の調べに「(消火設備の)起動ボタンを押さなければ、二酸化炭素は噴出しないと思った」と供述していた。

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