「頂き女子りりちゃん」の詐取金を頂戴した元ホスト、猶予付き有罪判決…裁判長「身勝手で利欲的だ」

名古屋地方裁判所

　「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が複数の男性から詐取した現金と知りながら、飲食代として２８００万円超を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反などに問われた元ホストクラブ従業員田中裕志被告（２７）（東京都東村山市）に対し、名古屋地裁は７日、懲役３年、執行猶予５年、罰金８０万円、追徴金１０７９万円（求刑・懲役３年６月、罰金１００万円、追徴金１０７９万円）の判決を言い渡した。

　判決によると、田中被告は２０２１～２２年、東京・歌舞伎町のホストクラブで、客の「りりちゃん」こと渡辺真衣被告（２６）（詐欺罪などで実刑判決、上告中）が詐欺で得た金と知りながら、飲食代として２８００万円超を受け取るなどした。森島聡裁判長は「ホストクラブ内の立場を向上させるために犯罪収益の収受を繰り返し、動機は身勝手で利欲的だ」と述べた。