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18年前の女児刺傷の容疑者「数時間前から女の子物色」と供述…無差別に襲うため塾付近で待ち伏せか

読売新聞 / 2024年11月8日 15時0分

送検される勝田州彦容疑者(中央)(8日午前、兵庫県たつの市で)=宇那木健一撮影

 兵庫県たつの市で2006年、9歳だった小学4年の女児が刺されて重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で県警に逮捕された無職勝田州彦くにひこ容疑者(45)が逮捕前の任意聴取に対し、「子どもが集まる塾付近で数時間前から女の子を物色していた」という趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、無差別に女児を襲うために待ち伏せしていたとみている。

 勝田容疑者は06年9月28日午後6時20分頃、学習塾から帰宅中だった女児の胸部と腹部を刃物で数回刺し、全治2か月の重傷を負わせたとして逮捕された。調べに「女の子を刺したことに間違いない」と供述する一方、殺意は否認。女児とは面識がなかったという。事件は有力な物証が乏しく、県警が慎重に裏付け捜査を進めている。

 捜査関係者によると、勝田容疑者は逮捕前の任意聴取に事件への関与を認めた上で、前後の経緯を詳しく供述。直前に付近で同じ塾に通う別の女児が抱きつかれた暴行事件(公訴時効成立)への関与も認めた。

 現場周辺の路上では同年6~7月、別の女児2人が男に殴られたり、体をつかまれたりする被害があった。県警は目撃証言などから、勝田容疑者がこれらにも関与したとみている。

 県警などによると、勝田容疑者は当時、現場から南東約30キロの同県加古川市内の住宅で暮らし、警備員として働いていたという。

 勝田容疑者は04年に岡山県津山市で小学3年の女児(当時9歳)を刺殺したとして、18年に殺人容疑で逮捕され、無期懲役判決が確定。裁判記録によると、この事件の前にも小学校付近で女児を探していた。

 兵庫県警は8日、勝田容疑者を送検した。

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