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紀州のドン・ファン殺害事件、元妻「覚醒剤買ってきてと頼まれた」…被告人質問で証言

読売新聞 / 2024年11月8日 21時28分

公判に臨む須藤被告(左)(イラスト・構成 竹本佐治)

 和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の被告人質問が8日、和歌山地裁であり、須藤被告は「(野崎さんに)『覚醒剤を買ってきて』と頼まれた」と述べた。

 起訴状では、須藤被告は2018年5月24日、野崎さん宅で、何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を飲ませて殺害したとしている。被告は9月の初公判で「社長を殺していないし、覚醒剤を摂取させてもいません」と無罪を主張した。

 被告人質問は8、11、15日に行われる予定で、初日は弁護側が質問した。

 須藤被告の説明によると、被告は18年2月、毎月100万円を受け取ることなどを条件に野崎さんと結婚。同4月1日頃、野崎さんから「覚醒剤を買ってきてくれませんか」と頼まれ、20万円を受け取った。

 同7日、インターネットサイトを通じて密売人と連絡を取った上、深夜に野崎さん宅近くで会い、1グラムを10万円で購入。翌8日、野崎さんに渡したが、後日、「あれは使い物にならない。もうお前には頼まん」と言われたという。

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