リニア開業が遅れるなら使ってしまおう、相模原の駅工事現場で河村隆一さんがライブ…「異世界のよう」

建設中のリニア中央新幹線神奈川県駅（仮称）でトンネルに投影されたプロジェクションマッピング（９日、相模原市で）＝大石健登撮影

　相模原市緑区で建設が進むリニア中央新幹線「神奈川県駅（仮称）」の工事現場で９日、「さがみはらリニアフェスタ」が開かれた。

　リニアの開業が当初予定の２０２７年から大幅に遅れることから、工事現場をエンターテインメントの拠点として有効活用しようと、神奈川県が呼びかけてＪＲ東海などと初めて企画した。

　鉄骨の柱が立ち並ぶ地下約３０メートルの空間にステージが設置され、「かながわ観光親善大使」を務める歌手の河村隆一さんがスペシャルライブを開催。高さ１６メートル、幅１８メートルのトンネルでは、リニアが走るイメージ映像などを投影するプロジェクションマッピングが行われ、訪れた住民ら約３０００人を楽しませた。

　同区のパート従業員の女性（４４）は「こんなに深くまで掘っているとは思わなかった。異世界に入ったようだ」と驚いた様子だった。