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侍ジャパン・小園が「2番二塁」で4安打…打順も内野もどこでもこなす万能型

読売新聞 / 2024年11月10日 7時44分

3回2死3塁、小園が同点の適時内野安打を放つ=伊藤紘二撮影

 野球日本代表「侍ジャパン」とチェコ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」の第1戦が9日、バンテリンドームナゴヤで行われ、日本が7―1で快勝した。「2番二塁」で出場した広島の小園が4安打と活躍した。

 24歳の小園は今季、主に4番三塁として広島の屋台骨を支えた。侍ジャパンのユニホームに袖を通したこの日、2番二塁と普段とは異なる役割を担ったが、首脳陣の起用に応えた。

 「2番なので、なんとか後ろにつなげようと思った」と小園は言う。その結果が4安打1打点2得点の活躍に結びついた。1点を追う三回は、粘り強さが光った遊撃への適時内野安打。あっさり3球で追い込まれながら、ファウルなどで粘った。そして9球目。外角のチェンジアップにバットを伸ばして転がすと、快足を飛ばし一塁を駆け抜けた。

 打撃の引き出しは多い。初回は外角低めの変化球にバットを合わせ、左前に落とした。六回の内野安打は高めの球を引っ張って好機をお膳立てし、栗原の左飛で本塁に頭から滑り込んだ。七回にも右前打。打って、走って、チームに貢献した。

 「困った時に置けばいい選手」。ちょうど1年前、井端監督は小園を評してこう言った。指揮官に就任して以来、常に代表に呼んで重宝してきた選手だ。内野は遊撃、三塁、二塁をそつなく守れる。そして上位や中軸、どの打順でも仕事をこなせるのも大きな魅力。「打順は関係ないし、守備位置も関係ない。ここと言われたところで頑張りたい」と小園もさらりと言う。

 この1年間の成長を見せる舞台が、プレミア12でもある。「きょうはきょう。あした打てるわけではない」。幸先良いスタートにも、満足感はない。本戦を見据え、表情を引き締めた。(林宏和)

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