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斎藤元彦氏「兵庫県知事返り咲き」あるか 報道も変化「県民冷ややか」から「猛追」へ

J-CASTニュース / 2024年11月10日 17時30分

斎藤元彦氏「兵庫県知事返り咲き」あるか 報道も変化「県民冷ややか」から「猛追」へ

知事選に臨む斎藤元彦氏(写真:Pasya/アフロ)

投票日まで1週間となった、兵庫県知事選挙(2024年11月17日投開票)。主要メディアの情勢分析を見ると、立候補者7人のうち、元尼崎市長の稲村和美氏がややリードし、元知事の斎藤元彦氏がこれを追う展開のようだ。

そもそもこの知事選は、斎藤前知事の失職によるもの。パワハラ疑惑により兵庫県議会から全会一致で不信任を突き付けられ、「出直し」を決めた当初のマスコミ報道は厳しいものだったが、選挙戦が進むにつれて巻き返している印象だ。

出直し選「状況的には厳しい」と本人も言っていた

斎藤氏が知事失職を決断した当時の報道を振り返ってみよう。

毎日新聞は9月26日、『「斎藤知事、期待できない」兵庫県民冷ややかな視線 出直し選へ』との見出しで、斎藤氏に対する県民の厳しい声を伝えている。

読売新聞は同日付で、「出直し選挙」の勝算について、同氏自身による「状況的には厳しいと思うが、県民の皆さんからの頑張れという応援もあれば、信じているという声もありますから、もう一度頑張らせていただきたい」というコメントを紹介した。

東京新聞は同27日付記事で、斎藤氏の出直し選について丸尾牧・兵庫県議の見解を紹介。同氏は、「『責任を感じるのなら失職ではなく、自らの意思で身を引く辞職が筋』と前置きした上で、『出直し選への出馬は従来の姿勢の維持を意味する。あり得ない』」と述べていた。

斎藤氏への風当たりは、非常に強かった。ところが、10月31日に兵庫県知事選挙が告示されてから1週間余りの現在、相当に盛り返しているようだ。

共同通信の11月9日付記事によると、同社が実施した電話調査に基づく情勢分析として、無所属新人の稲村氏が「わずかにリード」し、斎藤氏が「激しく追う」展開だという。同日付の読売新聞の記事でも、ほぼ同様の分析結果となっていた。

斎藤氏は2021年の知事選では、自民党や日本維新の会から推薦を受け当選を果たした。今回、維新を離党して出馬したのが前参院議員の清水貴之氏だ。だが今のところ、稲村氏、斎藤氏の後を追う状況のようだ。

Xで「イメージ戦略」笑顔も多く

斎藤氏の選挙戦は、Xで同氏自身や、「さいとう元彦応援アカウント」が頻繁に伝えている。

失職後、1人で駅前の街頭活動を始めた斎藤氏。その頃と比べると、最近の投稿画像・動画では同氏の「人気ぶり」や「盛り上がり」が対照的だ。

特に「応援アカウント」は、駅前での街頭演説や商店街を歩いている同氏を、あふれんばかりの人々が取り囲んでいる様子をしばしば公開している。パワハラ疑惑が取りざたされた当時の「鉄仮面ぶり」から一変、笑顔も多い。アカウントが戦略的に運営されているとは思われるが、これで同氏へのイメージが大きく変わる可能性は高まる。

兵庫県知事選挙は稲村氏、斎藤氏、清水氏のほか、医師の大澤芳清氏、レコード会社社長の福本繁幸氏、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏、情報分析会社社長の木島洋嗣氏が立候補している。

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