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侍4番“若虎”森下翔太が先制2ラン「結果がすべての大会」

読売新聞 / 2024年11月11日 12時28分

1回2死1塁、森下が先制2ランを放つ(10日)=伊藤紘二撮影

 野球日本代表「侍ジャパン」とチェコ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」の第2戦が10日、バンテリンドームナゴヤで行われ、日本が9―0で大勝して同シリーズを2連勝で終えた。日本は13日、同ドームで国際大会「ラグザス プレミア12」1次ラウンド初戦の豪州戦に臨む。

日本9―0チェコ

 日本は一回に森下の2ランで先制。七回は代打・源田の内野ゴロの間に1点を加え、八回は打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ、終盤に突き放した。投手陣は先発の早川、2番手の戸郷がそれぞれ2回無失点に抑えるなど、7投手が計17三振を奪って零封した。

らしさ全開、勝負強さ光る

 4番の最有力だった巨人・岡本和が故障で辞退したため打順を再考してきた井端監督は、第2戦で森下を据えた。「光栄なことだし、気持ちも上がる」と意気に感じた右打者は、「らしさ」を存分に発揮した。

 一回二死一塁。初球の120キロほどの直球を見逃した後、さらに緩い外角の変化球をすくい上げ、左中間席へ先制2ランを放り込んだ。「自分の打撃にフォーカスしている。相手の球が遅いからといって極端に打ち方は変えない」。慣れない球筋にも対応し、シーズン中と同じように左方向へ強くはじき返した。

 2年目の外野手が阪神で4番に座ったのは、今年8月の1度のみ。その試合でも第1打席で先制の2ランを放っている。井端監督の初陣だった昨年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」初戦の台湾戦でも、試合終盤に均衡を破る一発をマークするなど、勝負強さが光る。

 「膠着こうちゃくしている時に何とかしてくれる」というのが指揮官の森下評だ。打線は二回以降、無安打に抑えられていたが、六回に中前へ運んだのも森下だった。「(プレミア12は)結果が全ての大会。打ち損じでもヒットになればいい」と頼もしい。

 前日に4番で無安打に終わり、この日は6番だった牧も、七回、左翼フェンス直撃の安打が出た。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝メンバーで国際大会経験豊富な牧か、フレッシュな森下か。4番候補への期待は大きい。(今井恵太)

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