「うそ請負人」が他人を助ける? 人間の関係を細やかに描く津村記久子さんの意外な新作
読売新聞 / 2024年11月15日 15時30分
「うそコンシェルジュ」津村記久子さん
うそも方便なのだろうか。昨年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受けた作家による短編集だ。表題作は、うそが巧みな主人公・みのりが、他人を助けるために、絶対に見破られない作り話を創作する「うそ請負人」になる。
「人間関係の圧力を受けている人が、いかに工夫して他人に当たらないように気をつけてるかを書きたかった」
大学のサークル旅行を断れない
小説家もいわば、うそをつく仕事だ。「そうですね、超うそつき。うそをつき続けるのは、しんどいけど、そのコストを主人公は分かってる。だからこそ、人助けのためにうそをつくっていうこだわりがある」。作中で、みのりは先輩社員に「〈うそつき〉なんじゃなくて〈うそがつける〉っていうこと」と念を押す。
収録作はどれも一風変わっている。駐輪場で食器を割ってストレスを発散する会社員、職場の医院で隙を見てスペイン語の単語帳を作るパート女性。人間関係に苦しみつつも何とか生きる姿に、心がささくれ立つ日常をうまくやり過ごすヒントをもらえる。
1978年、大阪市生まれ。働きながら芥川賞を受けたのは15年前だった。受賞作『ポトスライムの舟』や『この世にたやすい仕事はない』など、これまでも対人関係の
今回、全11編を書き終えて、見えてきたことがあるらしい。「意固地になることをやめたら、苦痛を話せたり、つらい時に周りにいてくれる人を獲得できる。ちょっと楽しい瞬間があるかもしれない」。小説という「うそ」から出た明るい
この記事に関連するニュース
-
「おむすび」結(橋本環奈)の彼氏候補?“四ツ木くん”好演の佐野勇斗「練習重ね、120キロ近くまで投げられるように」「翔也は米田家の呪いにほれた」
iza(イザ!) / 2024年11月12日 8時15分
-
【発売即重版!】銀シャリ橋本の初エッセイ集『細かいところが気になりすぎて』が売れ行き絶好調!喜びのコメントも到着!
PR TIMES / 2024年11月9日 13時40分
-
【話題沸騰!】銀シャリ橋本の初エッセイ集『細かいところが気になりすぎて』は本日発売!
PR TIMES / 2024年10月30日 12時15分
-
【風間俊介さん、津村記久子さん絶賛!推薦コメント&帯公開!】銀シャリ橋本、初エッセイ集『細かいところが気になりすぎて』10/30発売!
PR TIMES / 2024年10月23日 13時15分
-
ぶつかり合うことで人間ドラマが生まれる、文芸編集部のお仕事漫画『書くなる我ら』北駒生先生インタビュー
マイナビニュース / 2024年10月22日 11時10分
ランキング
-
1年金を月に15万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入が必要なの?
オールアバウト / 2024年11月16日 20時30分
-
2上野千鶴子が伝授「なぜ産まないのか」という"不産ハラスメント"への秀逸な切り返し3パターン
プレジデントオンライン / 2024年11月17日 7時16分
-
3《冷凍炒飯ランキング》冷食と炒飯のプロが22品食べ比べ、ギネスを抑え“コンビニPB”が第1位
週刊女性PRIME / 2024年11月16日 21時0分
-
4ゆうちょ銀行と一般的な銀行、どんな違いがあるの?
オールアバウト / 2024年11月16日 21時20分
-
5未婚男性の糖尿病リスクは既婚者の8倍…心の相談をした40代独身男性に精神科医が放ったザクッとくる言葉
プレジデントオンライン / 2024年11月17日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください