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「みんなの高倉健さん」実感、没後10年に出身地でトークショーや遺作上映…駅にボードや写真

読売新聞 / 2024年11月12日 11時2分

高倉さんとのエピソードを紹介した木村さん(左端)ら登壇者

 10日で没後10年となった俳優・高倉健さん(享年83歳)を追悼するイベントが同日、出身地である福岡県中間市のなかまハーモニーホールで開かれた。高倉さんの主演作を撮ったカメラマンで映画監督の木村大作さん(85)によるトークショーや、遺作となった「あなたへ」の上映が行われ、名優をしのんだ。(相川靖)

 同市婦人会が「高倉健さんは中間が生んだたいへんな偉人。ぜひ地元でその業績をたたえたい」(木下幸子会長)として主催し、会場は約750人の高倉ファンで埋まった。

 木村さんに加え、高倉さんの妹で小竹町在住の森敏子さん(89)、東宝の島谷能成会長、東映の多田憲之会長、高倉さんと同じく東筑高校の卒業生でノンフィクション作家の森功さんらが登壇。森敏子さんは満席の会場を前に「ファンのみなさんに圧倒される。みんなの高倉健なのだとつくづく思う」とあいさつした。

 「八甲田山」「鉄道員(ぽっぽや)」などを撮った木村さんは、高倉さんにもらったというズボンなどを身につけてトークショーに臨んだ。高倉さんが「90歳まで役者をやめない」と語っていたことや、大みそかにファミリーレストランで約3時間も語り合ったことなどを紹介。「どの映画でも高倉健を演じ、無言で表現できる人。(自分にとって)神なんです」とたたえた。

 この日朝、同市のJR中間駅には、来場者を歓迎するなど約20点が展示され、午後には会場に移して披露された。来場者は在りし日の高倉さんに思いをはせて見入っていた。

 イベント入場料(1000円)の一部は、木下さんが会長を務める全国結核予防婦人団体連絡協議会のほか、日本赤十字社県支部と中間市社会福祉協議会に寄付された。

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