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紀州のドン・ファン元妻「未解決事件、不気味な事件などが好き」…「完全犯罪」ネット検索指摘に

読売新聞 / 2024年11月12日 10時3分

被告人質問に臨む須藤被告(イラスト 竹本佐治)

 和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の被告人質問は11日も和歌山地裁であり、須藤被告は「(覚醒剤を口から摂取させて殺したことは)一切ありません」と改めて無罪を主張した。

 被告人質問は2日目で、初日の8日に続き、弁護側が質問。野崎さんが亡くなる約3か月前、須藤被告がインターネットで「完全犯罪」と検索していたとの検察側の冒頭陳述での指摘について、須藤被告は「未解決事件、不気味な事件などが好きで調べた」と説明。野崎さんと知り合う前から「サイコパス」「猟奇殺人」などと同様の検索をしていたとした。

 その後、検察側による被告人質問も行われた。須藤被告は8日の被告人質問で初めて、野崎さんに頼まれて覚醒剤を購入したと言及した。捜査段階で説明しなかった理由を問われ、「自分が覚醒剤の購入に関わっているとは言えなかった。容疑者になっている中、覚醒剤を買おうとしていたと言ったら、余計に疑われると思った」と話した。

 野崎さんが亡くなった原因については「自殺はなくはないと思っているし、事故で死ぬこともある」などとし、他殺との見方に対して否定的な意見を述べた。

 被告人質問は15日も行われる予定。

 起訴状では、須藤被告は2018年5月24日、野崎さん宅で、何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を飲ませて殺害したとしている。

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