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対パレスチナ強硬派のイスラエル新外相、パレスチナ国家樹立は「非現実的」「ハマスの国家となる」

読売新聞 / 2024年11月12日 18時17分

11日、エルサレムで記者会見するイスラエルのサール外相

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのギデオン・サール外相は11日、エルサレムで記者会見し、パレスチナ国家の樹立について「現実的でない」として拒否する考えを示した。ヨルダン川西岸については「占領地でなく、領土の係争地だ」との認識も示した。

 前任者の解任を受けて国防相に転じたイスラエル・カッツ氏の後任として外相に就任したサール氏が記者会見を開くのは初めて。サール氏は対パレスチナやイランの強硬派として知られる。

 サール氏は、1993年のパレスチナ暫定自治を認めたオスロ合意や2005年のイスラエルのパレスチナ自治区ガザからの撤退に触れ、「平和をもたらさず、イスラエルの安全保障を悪化させた」との認識を示した。その上で、サール氏は「パレスチナ国家は(イスラム主義組織)ハマスの国家となる」と述べ、ヨルダン川西岸での国家樹立を望まない考えを示した。

 一方、ベザレル・スモトリッチ財務相は11日、党首を務める極右政党の会合で「(米大統領選での)トランプ氏の勝利は重要な機会だ」と触れ、次期トランプ政権がスタートする2025年にヨルダン川西岸でイスラエルの主権を確立すると強調した。

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