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タイミーの闇バイト対策、「『勤務日まで』に求人内容チェック」に疑問の声 なぜ「掲載までに」できないのか

J-CASTニュース / 2024年11月12日 14時23分

タイミーの闇バイト対策、「『勤務日まで』に求人内容チェック」に疑問の声 なぜ「掲載までに」できないのか

タイミー公式X(@Timee_official)より

連日報じられる所謂「闇バイト」問題をめぐり、2024年11月8日、スキマバイトサービスの「タイミー」公式Xが利用者に注意喚起した。その中で、タイミー側が講じている対策として「求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制」をとっていると明かしたが、これに「掲載前にチェックするべきでは」と疑問の声が寄せられている。

こうした声にタイミーは、「皆様からのご意見を踏まえながら安心安全にサービスをご利用いただける環境を作るため、引き続き対策の強化に向け取り組んでまいります」とコメントした。

違和感のある求人には「通報ボタン」の使用を呼びかけ

タイミーをめぐっては、掲載されていた求人が「闇バイト」ではないかとするSNSで指摘が相次いでいた。

タイミー公式Xは、闇バイト対策として「求人を掲載する事業者のチェック」と「求人内容のチェック」を中心に行っていると説明。求人内容は「勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています」とした。さらに、怪しい求人を見つけた場合や、現場で違和感を感じた場合はアプリ内の「通報ボタン」で知らせるよう呼びかけた。

代表の小川嶺氏もこの投稿を引用し、同様の内容を呼びかけた。

しかし、Xでは「個人情報渡したらアウトなので、勤務日まででは手遅れ。チェックしてから掲載しないと」「いや、掲載する前に吟味してよ。なに利用者に丸投げしてんの」「取引前に反社チェックしてないんか?」など、疑問や批判の声が相次いだ。

SNSの声は把握「対策の強化に向け取り組んでまいります」

実際、タイミーは掲載前には求人内容の確認をしていないのだろうか。

タイミーPRチームの担当者はJ-CASTニュースの取材に、求人内容は「掲載前のチェックではなく、業務開始時間までにチェックが完了する体制を構築しております」と説明。掲載前にはチェックを行っていないことを明らかにした。

今後、掲載前に内容を精査する体制になる可能性については、「安心安全にサービスをご利用いただける環境を作るために何が必要か、対策を強化していく方向で継続して議論・検討を進めております」と回答した。

SNSに寄せられた声をどのように受け止めているのか。前出の担当者は、SNSの意見は把握しているといい、「皆様からのご意見を踏まえながら安心安全にサービスをご利用いただける環境を作るため、引き続き対策の強化に向け取り組んでまいります」とコメントした。

勤務日までの内容確認以外の「闇バイト」対策は

タイミーは、勤務日までの内容確認以外にはどのような対策を行っているのか。

前出の担当者によると、「ご利用いただく事業者の審査」として、営業担当者による商談や反社チェックなどを実施。また、ウェブ経由で申し込んだ事業者には法人印鑑証明書、開業届、納税証明書といった書類を提出してもらい、審査しているという。

さらに、アプリ内の「通報ボタン」の設置や「働き手の皆様に対する啓蒙」も挙げる。オウンドメディアでの啓発記事を配信しているほか、業務内容が求人内容と異なることがわかった場合には、カスタマーサポートへ連絡することと、「働かずにご帰宅いただいても差し支えない」旨を呼びかけているという。

「関係機関(警察、労働局)などとも協力体制を組んでおり、通報・報告など対応をしております」とも伝えた。

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