トランプ氏の免責判断、ニューヨーク州地裁が1週間延期…不倫口止め料巡る刑事裁判
読売新聞 / 2024年11月13日 10時3分
【ニューヨーク=山本貴徳】米国のトランプ次期大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとされる事件の裁判で、ニューヨーク州地裁は12日、トランプ氏の「免責」特権が評決に影響するのかを巡る判断の期限を同日から19日に1週間延期した。検察とトランプ氏側の双方の要請を認めた。
裁判所に提出された文書によると、トランプ氏側は来年1月の大統領就任などを念頭に、裁判の続行は「トランプ氏の統治能力を妨害し、憲法違反になる」と主張している。検察側は陪審員による有罪評決と大統領の職務のバランスについて慎重に検討する時間が必要だと説明した。
トランプ氏は2016年の大統領選前に不倫相手の女性に口止め料を支払い、それを隠すために業務記録に虚偽の内容を記載したとして、今年5月に大統領経験者として初めて刑事裁判で有罪の評決を受けた。
量刑の言い渡しは当初、7月11日に予定されていたが、連邦最高裁が7月1日に大統領在任中の公的行為は免責されるとの判断を示し、トランプ氏側が評決の無効を申し立てていた。判事は今月12日に免責特権の影響について判断し、26日に量刑を言い渡す予定だった。
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