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世界が注目するアメリカ大統領選…現地では学校の宿題やお酒のつまみにも!?

読売新聞 / 2024年11月13日 17時30分

米大統領選の投開票日を迎え、大勢の有権者が行き交う投票所(11月5日、米フロリダ州、帖地洸平撮影)

 先週は、世界が米大統領選に注目しました。読売新聞朝刊の投書欄「気流」には、米国に住むひとからも米大統領選に関する投書が寄せられてきました。記者の心に刺さった投書を紹介する「ササる投書」、今回のテーマは「米大統領選」です。(※投稿者の年齢や職業などは掲載当時。紙面では実名で掲載)

テレビ討論会みてメモを取る課題

 米大統領選挙の投票日が迫るにつれ、わが家の娘たちが通う現地の学校では、社会科などの授業で選挙の話題が扱われるようになり、これに関連した宿題も増えた。

 日本の中学校にあたるミドルスクールに通う二女には、ブッシュ、ゴア両候補によるテレビ討論会を30分以上見てメモをとる宿題が出され、両候補の言い分を彼女なりに理解しようと耳を傾けていたようだ。また、小学校にあたるエレメンタリースクールに通う三女は、一人の候補について様々な項目を調べるプリントを持ち帰った。その項目は、候補者の生年月日から学歴、経歴、配偶者の名前、家族構成、休日の趣味など多岐にわたり、新聞、雑誌、インターネットを通じて家族と一緒に調べることになっていた。

 米国では小学校の低学年でも、その年齢に合わせて選挙の仕組みを説明し、実際の大統領候補者名を使った模擬投票も経験させる。私も4年前の渡米間もないころには、娘たちに大統領候補に関する話を持ち掛けられて驚いたことがあるが、日本では、このように自分の国の政治の仕組みについて実感をもって学ぶ機会は少ないのではないか。

 先日、学校で渡されたプリントには「周りの大人と話をしよう。選挙権を持たない子供でも、あなたの意見を伝えることで、大人の意見を変えることができる」という一文があった。小さいころから、きちんと下調べをし自分の意見を持って話し合うことが教えられていることを改めて知らされた。選挙権のない外国人の私も、子供たちの宿題に付き合うべく日ごろから興味を持って新聞を読む毎日だ。(41歳・主婦=米コネティカット州、2000年11月10日掲載)

「結果見ながら一杯やらない?」隣人から誘い

 会社からの帰途、米大統領選の投票を済まし家で夕食を終えてから留守番電話のメッセージに気づいた。隣のご主人からで「投票結果をテレビで見ながら一杯やらないか? 近所の連中や友達も誘ってるから」と。

 ワインよりもいいかな、と日本酒を提げて訪ねた。隣人3組の夫婦や友人たち10人ばかりが、ビールにワイン、チーズにクラッカー、あり合わせの食べ物で、テレビを見ながら歓談。

 大統領選だけでなく、知事、上院議員、それに地元の公立学校、地域公共交通などの諸問題の投票もあったので、その結果も気になる。リべラル派、保守派とが「えっ、お前、あんなのに票を入れたの、やだねえ」などと議論もするけれど、「おっ、ヒラリー、少しやせたじゃないか」とくだけた話題もつきない。シアトル市は白人の人口が圧倒的に多いのに、市長や教育委員長が黒人というリベラルなところだ。

 それにしてもアメリカと日本での選挙に対する考え、態度の違いを今さらながら感じた夜だった。(50歳・会社員=米シアトル市、1996年11月8日載)

担当記者から

 米大統領選の報道を見ていると、人々の熱気を強く感じました。民主主義の基本は主権者が意思を反映させる選挙にあると思っています。日本で選挙に対する関心がもっと高まってほしいと願っています。(田渕)

 「ササる投書」を随時掲載します。次回もお楽しみに!

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