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COP29首脳会合、先進国の欠席目立つ…島嶼国は資金拠出を要求

読売新聞 / 2024年11月14日 10時30分

COP29の会場では各国の代表らが相次いで演説した(13日、アゼルバイジャン・バクーで)=ロイター

 【バクー=田中洋一郎】アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)は13日、2日目の首脳級会合が開かれ、気候変動の影響を受けやすい島嶼とうしょ国の首脳らが相次いで先進各国に対策資金の拠出を求めた。一方、資金の出し手となる先進国や主要排出国の首脳の欠席が目立ち、国際社会が脱炭素で協調できるか不透明感が漂っている。

 南太平洋の島国ツバルのフェレティ・テオ首相は会合で演説し、「我が国は将来、国土の5割が(海面上昇で)頻繁に水に覆われるようになると予測されている」と危機感を示したうえで、「途上国が必要な対策資金を確保できるCOPにしなければならない」と訴えた。

 大型ハリケーンの被害を受けているカリブ海の島国バハマのフィリップ・デイビス首相は、「対策の努力を拡大したいが、ハリケーンに襲われるたびに、より貧しくなる」と嘆いた。「戦争や感染症対策の資金は調達できるのに、(気候変動という)最大の危機についてはなぜできないのか」と各国の代表らに問いかけ、途上国への支援拡充を求めた。

 ただ、2日間の首脳級会合に参加した先進7か国(G7)の首脳は、イタリアのメローニ首相と英国のスターマー首相の2人だけで、石破首相や米国のバイデン大統領は出席しなかった。二酸化炭素(CO2)の排出量が世界1位の中国と3位のインド、来年のCOP30議長国のブラジルの首脳も出席を見送った。

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